早秋紅葉ざんまい林道探索 浜通り地方林道 編 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2018.10.27 
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取林道が通行できず残念なことになっていたので、その代わり志駒林道を訪れてみることにしました。田取林道起点に戻って左折、そのまま「志駒川」沿いに進むと富津市志駒「軽井沢」の集落が見えてきますが、集落を抜けた先に志駒林道の起点があります。途中、通りがかった奥井沢の集落でも道すがらに真っ赤な紅葉が見られとてもイイ感じでした。県182(もみじロード)号線からほど近いのに、紅葉目当ての観光客の姿も全くなくてこの静けさです。
がて路面がダート化して2種類の林道標が立つ志駒林道起点にたどり着きました。林道は志駒川支流の「奥井沢」の渓谷沿いに愛宕山(あたごやま / 283m)山麓の鬱蒼とした森に奥深く延びているので、紅葉も期待できると思います。
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志駒林道の黄葉
道標の立つ起点を後にすると、プレハブの廃小屋と放棄乗用車の脇を通って奥井沢の渓谷方向にダートが延びています。いつ訪れてみても気の滅入る暗い雰囲気が漂っていますが、山の木々は期待通りに紅葉で色づいていました。
総林道ならではのヌメったような土質ダートを進みますが、途中では右手の斜面からしなだれ覆い被さるようにして紅葉するモミジの木があってきれいでした。通常の季節では感じられない志駒林道の美しさを感じてしまいます。

志駒林道の黄葉
井沢の流れに取り付くとやがて志駒林道名物の素堀隧道が現れます。赤や黄色の木々に囲まれた隧道は見た目にも美しく、直前で奥井沢を跨ぐコンクリ橋を渡りますが、橋上からは紅葉した奥井沢の渓谷が眺めることができました。

志駒林道の黄葉
しく紅葉した渓谷の岸辺に沿って志駒林道のダートは続きます。訪れる人の気配が全く見られず隔絶感が漂っているのはやはりここが林道だからでしょう。しかし林道で紅葉を眺めるシチュエーションとしては絶好の場所です。
隔をおいて現れる素堀隧道をくぐり抜けてさらにWRを進めます。「ここぞ!」と言う紅一点的な紅葉ポイントはありませんが、志駒林道では道すがらに途切れることなく紅葉が続くのが良かったなぁ。ただし、路面状態は悪いですけど・・・。
中、落石などで荒れた地点も通過しますが、本日これまでに訪れた林道は一部を除いてどれも普通に走れてしまう林道ばかり。紅葉「林道」探索と銘打つからにはダート林道の荒れも楽しみたいものですが、志駒林道では贅沢にも「紅葉」と「荒れ」を同時に楽しむことができると思います。

志駒林道の黄葉

志駒林道の黄葉
してたどり着く志駒林道の終点の回転場となった広場です。誰もおらず静まり返った広場では、周囲を取り囲む常緑樹に混ざってイヌブナの樹がひっそりと紅葉していましたが、ここでは紅葉に色づく道筋を振り返って眺めることができました。「房総林道の紅葉もまんざらではないなぁ」としばし感慨にふけり、紅葉を眺めてから今きた道を引き返して志駒林道を退出します。
なみに志駒林道終点の広場の先にはさらに道筋が延びています。でもご覧の通り、ジムニー軍団が集団で侵入したタイヤ跡が酷い有様。かつての六本木林道を思い出してしまいましたが、そこはもう林道区間ではないので今回は立ち入りません。
駒林道を退出すべく素堀隧道を再びくぐり抜けますが、ここはで内地点が崖崩れで大きく盛り上がっていた箇所。周囲の紅葉もきれいで楽しいですが、隧道内部から出口にかけてヌタヌタなドロで覆われているので、もしもビギナーの林道ライダーの方が林道終点へと向かうさいには転倒に注意してください。
中の紅葉がきれいだったので、志駒林道名物の素堀隧道をバックに退出がてらもう一度眺めておきました。さすがに撮影しながらここまで林道を走り回るといい時刻になっています。散々走り回った房総の紅葉林道探索ですが、さらに欲張って林道を巡ると日が落ちてしまうので、シメはこの志駒林道としておくことに。次に訪れることがあるとすれば、たぶんそれは来年の秋ですが、しかし名残り惜しいな〜。
駒林道を退出して県182(もみじロード)へと向かう途中、奥井沢付近の一般道で見かけた紅葉です。来年の秋まで紅葉はもう見られないので、名残り惜しんでしっかりと目に焼き付けておきました。というわけで房総の林道紅葉探索はこれで終了ですが、紅葉を眺めるには役不足と思われがちな房総の林道でも、訪れるタイミングと場所さえ間違わなければ十分に楽しめることを再認識。なにも遠路はるばる山国まで行かなくてもこのように紅葉林道探索は楽しめるんだぜぇ!
→ 探索終了!
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