ガソリン給油量 8.06L | 給油回数 3回 | ガソリン代 1495円 | 総走行距離 290 km | トップへもどる |
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入線直後の坂道を下っていきますが、傾斜角度は思っていたよりも大きくてかなり急でした。その急激な傾斜角度ゆえに、雨天時に路面を勢いよく流れ下る雨水によって砂利が洗い流されてしまい、至る所で岩盤が露出していましたが、ここは前のめりの格好でブレーキを効かせながら慎重に降りていきます。
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連続急勾配を降りつつ起点からおよそ800mほど進むと、やがて伐採跡地が現れて北俣川流域の山深い景色が大きく開けました。紅葉に覆われた壁のように連なる山々の斜面が見えていたので立ち止まって眺めてみます。
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山深い山中をゆく北の俣林道の道すがらに現れた見晴らしの良いビューポイント。すぐ前方には尾根の連なりが壁のように横たわっていましたが、画像右側に見えている盛り上がりは「天蓋山(725.3m)」でしょうか?
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その後も右手に伐採跡地を眺めながら下って進みますが、やがて北の俣林道終点と思われる地点にたどり着きました。しかし、道はなおも続いており、「なぜここが終点?」と思うかもしれませんが、実はこれより先の区間は「林道」ではなくて北の俣作業道という名のある「作業道」になっています。 そしてこの北の俣作業道を進めばやがて雨嵐林道と交差し、そこからさらに温海川支線林道→温海川林道と乗り継げば、地理院地図には記載されていませんが、再びR345に周回して戻ることが可能。というわけで当初の予定通り、北の俣林道から乗り継いで北の俣作業道を進もうとしますが・・・。 |
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しかし、そこはさすが作業道だけのことはありました。画像では実感し難いかもしれませんが、下り坂の傾斜角度はこれまで以上に過激なまでに大きくなってしまい、それは普通の林道ライダーならば怯んでしまうほどでした。 作業道や一部の過激な林道ではたまに発生しますが、前のめりになるような過激な下り坂ではブレーキをかけると、フロントやリアがロックした状態で坂道をずり落ちてしまったり、転倒することがよくあります。 また、下ることはできても、その先で前進不可となって引き返す場合、スタックの嵐に陥って登れなくなるケースもありがちですが、ここはそんな感じかな。 |
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おお、これはまた一段ときれいなヤマウルシの紅葉です! 作業道への接続地点で見かけましたが、僅かに紫味を帯びた紅色から鮮やかな紅赤色のグラデーションがえも言われぬほどの美しさ! 思わず触ってみたくなりますが、しかし、ウルシ科の植物は「ウルシオール」成分によって「かぶれ」を引き起こすので要注意。 そしていったんかぶれると皮膚科に行っても有効な薬がないのがウルシのかぶれ。何度もかぶれると免疫ができてかぶれの症状は小さくなっていきますが、基本的には時間の経過で自然治癒するしかないみたいです。 また、自生しているヤマウルシの葉からは自然にウルシオールが飛散している場合があるため、直接触れなくてもかぶれる場合があるので油断はできません。 |
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清々しい秋晴れのもと、人里離れた山深い北俣国有林の山々の斜面を染め上げる紅葉です。空の青さと木々の紅葉とのコントラストが涙が出るほど美しく、立ち去り難い思いで、いつまでもその場で眺め続けてしまいました。
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北の俣林道から北の俣作業道への接続地点にて。このまま作業道区間に乗り継いで温海川林道への周回ルートを進みたかったのは山々でしたが、下手に坂道を下って引き返せなくなったら一大事! 作業道の過激な鬼坂におけるの過去の苦い経験が蘇り、これ以上の前進を断念します。 |
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ただし、そのままこの地を立ち去るのではなくて、今度は周回ルートの逆方向、すなわち温海川林道から再アプローチしてみます。というわけでまずはR345へと引き返し鶴岡市「鼠ヶ関」方向に900m進んだ鶴岡市「温海川」で左折。温海川集落内にある温海川林道の入口に向かいます。 というわけで、そろそろどこをどのように進んでいるのかチンプンカンプンになっていることと思うので、ここらで周回ルート全体の林道マップを載せておくので、もしも探索することがあった場合の参考にして下さい。 |
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温海川林道の起点に到着しましたが、その場所は国道から温海川集落へと左折して45mばかり進んだこの地点。集落内のなにげない曲がり角に立つ電柱の根本に道標と共に木杭タイプの林道標が立っています。 なお、道標には「金山・四の滝登口 4.0km」と記されていますが、四の滝は「温海川」の源流がある「三方倉山(905.7m)」の山中に存在する落差50m滝のことで、さらに滝へと至る途中には「温海金山」跡があるそうです。 ちなみに温海金山は江戸時代の庄内藩もしくは戦国時代の越後村上氏の隠し金山として採掘されていたなど説ありますが、それらを裏付ける文書や記録が無いため、現在も具体的なことは分かっておらず謎に包まれた金山なのだそうです。 昭和初期に地元のとある山師が1ヶ月ほど金鉱探査を試みていますが、金の含有量が少なく採算の見込みがないことから失敗していますが、その当時、四の滝一体には48もの坑道跡があったらしいですよ。 |
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温海川林道 起点 |
温海川集落の中の起点に目立たずひっそりと存在している木杭タイプの林道標。林道名の「温海(あつみ)」と言えば日本海に面した温泉地で有名ですが、温海川林道はその温海川を遡った源流域の山深い山中へと分け入る林道なんですね。
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温海川集落を後にして懐かしの温海川林道にいざ入線。しかし、ご覧の通り、まずは味気ないアスファルト状態が続きます。集落最奥の民家を過ぎるとすぐに山中へと分け入るのではなくて、まずは温海川の両岸に拓かれた水田や畑地伝いに遡っていきますが、雰囲気は舗装農道みたいな感じで林道っぽくはないです。
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やがて道すがらの耕作地が途切れると、林道は温海川を渡って左岸の斜面に取り憑いて九十九折りで登坂していきますが、ダート区間はまだしばらくお預け。早くも人里離れた山奥らしい様子を呈してきた山中をガンガンに登って進みます。
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路肩の地面を這いつくばって紅葉した植物を見かけましたが、これってブドウ科のツタでしょうか? 黄色い葉の表面に数え切れないほどの赤色のブチが現れていますが、その状態はまるで鮮血がパパっと飛び散ったかのようで不気味! 葉柄や枝を染める真紅の色、そして葉に浮き出たまだらの赤色は美しいですが、でもそれは血の赤さをも思わせて、ちょっと怖い感じです。 |
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おお、これはきれいだな! 途中、見晴らしの良い地点が現れたので立ち止まって眺めた紅葉に色付く山々の景色です。鳥海山周辺で眺めた紅葉ほどのダイナミックさはなかったですが、それでも点在する赤色や黄色、そして針葉樹の緑色が細かく混ざってまるでパッチワークみたいでとてもきれい!
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そしてようやくたどり着いたダート開始地点がここ。集落から離れた山間部に拓かれた水田へと向かう舗装路が右に下っていく地点が現れますが、分岐を左に進んだ先が引き続き温海川林道になっています。
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そしてこれは 2008(平成20)年5月8日の初探索時に通りがかった同じ地点。突き当たりの路肩に木材が積まれて土場になっているのが確認できますが、現在その場所はただの草ボーボーな藪になっています。
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水田への分岐を左折すると、そこからお待ちかねのダート区間が開始します。路肩の藪の中に案内板がありましたが、ここが先述した「金山・四の滝登口」の入口になっているらしいです。しかし、鉱山跡や四の滝へと至る山道は草ボーボ。どこに入口があるのか分からぬほど廃れまくっていたような気がします。
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温海川林道ダート区間に突入すると、まずは幅員はがぐっと狭まったワダチダートで登坂していきますが、ダート区間が開始したばかりだというのに、路肩にまで藪が迫ってかなりの圧迫感を覚えてしまう閉塞感抜群な状況でした。
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温海川林道で見かけたブドウ科のヤマブドウ。ヤマブドウは寒冷な気候を好むので、東北の林道では路肩の樹木や林縁に雁字搦めに絡まった姿よく見かけますが、秋には黄色から橙色、赤色、赤紫色に色付くのでよく目立ちます。 大きいものでは20〜30mにまでツルが伸び、茎も最大で10cmもの太さにまで成長するそうです。ちなみにこのヤマブドウの塊は高さが10mほどはあったかな。 |
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その後もさらに登坂していきますが、やがて伐採跡地の斜面をジグザグな切り返しで登っていく九十九折り区間が現れます。右に左へと切り返しながら登っていきますが、樹木がきれいさっぱり切り払われた伐採跡地からの見晴らしは良くて、眼下には山中に開かれた水田が見えていました。
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九十九折区間で道すがらに見えている水田です。よくもまあ、このような場所に田圃を切り拓いたものだと感心しますが、昔の人はお米を得るため、集落から離れた山中にも僅かな平地を見つけては、苦労して田を切り拓いてきたんだよなぁ!
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九十九折区間を過ぎると、温海川の流れから離れて本格的に山深い山中へと分け入っていきます。15年前の探索時の記憶はもはやあやふやでしたが、確か春先だったため、やがて道すがらに残雪が現れ始めてしまったことだけは覚えています。
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それはこん感じ。一般道走行時には春うららかな気候で残雪はどこにもありませんでしたが、温海川林道に入線してガンガンに標高を上げていったら、やがて日陰となった路肩に残雪塊が現れたんだっけなぁ。路肩に壁のように積もる残雪を目にして、なんだか無性に嬉しくなってしまったことを懐かしく思い出します。
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お、ここにも巨大な簾のように樹木に纏わり付いたヤマブドウを発見! 樹木を這い登る高さは優に20mを越えていましたが、鮮やかな真紅色に染まった大きな葉をワサワサと茂らせて垂れ下がるヤマブドウの姿が圧巻でしたが、人里離れた山奥の林道ならではの、平地ではちょっと見られない光景ですね。
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