ガソリン給油量 8.06L | 給油回数 3回 | ガソリン代 1495円 | 総走行距離 290 km | トップへもどる |
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現在地の標高はおよそ544m。温海川集落にある林道起点の標高が177mなので、かれこれ高低差367mを登坂してきたことになりますが、やがて現れるのが「清梅橋」。跨いでいるのは温海川源流の「三太郎沢」で、風雪に晒されてくたびれ果てたコンクリ橋は欄干がイイ感じに苔むしていて風情がありました。
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温海川原流域の山深い山中、美しい秋色に彩られた「中小屋国有林」の森をゆく温海川林道のフラットダート。驚くほど山深く、標高はすでに550mを超えているというのに温海川林道のダートは全くの荒れ知らず。それでいながらすれ違う車両を見かけることもなくて、秋の静寂さに包まれた林道は清々しい限りだったなぁ。
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もう具体的な地点は覚えていませんが、15年前にこの温海川林道を探索した時は残雪に拒まれて無念の撤退を強いられたのですが、それはだいたいこの辺りかな。春先の東北の山奥の林道とくれば、残雪は当たり前であり、そのようなことはお構いなく突入した結果ですが、今となってはそれも懐かしい思い出です。
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これはその当時の温海川林道の様子。最初は日陰の路肩地点にのみ現れていた残雪でしたが、さらに前進して標高が上がるにつれて連続して現れてしまったんですね。それでも最初のうちは残雪が路面全体を覆うこともなくて、路肩部分に通行スペースができていたので、そこを通って前進したことを覚えています。
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路肩の僅かなスペースをたどって雪渓状態と化していた春先当時の温海川林道。路肩部分は雪解け水でグチュグチュであり、次第に怪しくなってきますが、まだまだ行けると路肩落ちに注意しながら進んだものでした。
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ですが、やがて路肩の僅かなスペースも無くなってしまい、雪上ラッセルを強いられるようになったんだよな〜。雪山登山では徒歩ででも非常に疲れるラッセルですが、それがエンジン付きとなれば尚更のこと。 少し進んでは立ち止まり、両足をバタつかせながらXRを前後に揺すって勢いづかせてまた前進・・・を繰り返すうちに、瞬く間に玉の汗が吹き出しました。 |
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そしてそれから15年の歳月が経過した無積雪状態の温海川林道です。ここを玉の汗をかきつつ雪上ラッセルしながら進んだ当時を思い出すと感慨深いものがありますが、それにしても我ながらようやったわい。あはは。
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ダメだこりゃ。そして最終的にはこのような状況になってしまい、心身ともに疲れ果てて無念の撤退を余儀なくされたんだよなぁ・・・。なにかの修行じゃあるまいし、さすがにここを雪上ラッセルで進むだけの根性は持ち合わせていなかったです。 そしていつの日にかリベンジしようと心に誓ったのですが、今回、それを果たすまで実に15年もの歳月が経過してしまったというわけ。 |
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そんな15年前を思い出しながら温海川林道を前進。当時の撤退地点を通過してさらに林道深部へとWRを進めていきますが、標高もさらに上がって山深さも増したことで、道すがらに眺める紅葉の鮮やかさと美しさも倍増! 昨日の鳥海山周辺エリアの紅葉に負けず劣らずの素晴らしい景観に唖然とさせられました。
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温海川林道の道すがらに眺めた紅葉に染まるブナの森。ブナの木はかつては建築用材として使われなかったため、スギやヒノキの人工林に置き換えられてしまい、関東近郊ではここまで見事なブナの紅葉はなかなか見られなかったりします。
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うわぉ、これは美しいな! ブナの紅葉は茶色味のかかった正確には「褐葉」というやつで、モミジの紅葉やカエデの黄葉に比べてどうしても地味なところがありますが、それでも明るい陽射しを浴びればこの鮮やかさとこの美しさを発揮! しかも、モミジやカエデの紅葉とは一味異なり、その色付きにはブナならではの味わい深い「シブみ」と「温かみ」が感じられて見事の一言に尽きました。 |
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予想外の秋の紅葉の美しさを見せていた温海川林道をその後も進んでいきますが、すると路肩にいきなり木杭タイプの林道標が出現! これはもう温海川林の林道表に違いないと思っていたのですが、駆け寄って眺めてみると・・・?
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温海川支線林道 |
なんと、そこに記されていたのは「温海川支線林道」なる林道名でした。支線林道といえば通常は分岐していく林道ですが、付近に分岐はなくてここは1本道状態。 なにゆえ以降の区間が「支線林道」とされているのかについては不明ですが、とにかく温海川林道はここで終点となり、これより先は温海川支線林道になっていることが現地確認できました! 前回、といっても15年前ですが、その時の探索では1本道状態で接続している温海川支線林道の存在を知る由もなかったですけどね。 |
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温海川支線林道への接続地点で眺めた道すがらに広がる山々の眺め。目に染み入るような秋晴れの青空の下、相変わらず泣きたくなるほど美しい紅葉風景がどこまでも広がっていましたが、そえにしても秋の紅葉がこれほどまで美しいのであれば、「もっと早く再訪していてもよかったな」と思うことしきりだったなぁ!
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というわけで温海川支線林道に乗り継ぎ、広大な中小屋国有林の深部を途切れることなくさらに続くダートをたどって前進します。 ちなみに今回の探索目的は「紅葉」と共に温海川林道のその先の未知なる区間の探索調査です。すなわち、菅野代林道→北の俣林道→北の俣作業道→温海川支線林道→温海川林道で形成された周回ルートの実態調査ですが、残る調査対象区間はこれで温海川支線林道→雨嵐林道→北の俣作業道となりました。 |
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これは温海川支線林道のダートに覆い被さり、美しい紅葉のトンネルを作りだしていた木々の梢。思わず立ち止まって見上げてしまいましたが、このように道すがらの紅葉が気になってしまい、周回ルートの探索調査の方は全然はかどりません。 また、この日は紅葉林道探索後に宿のある新潟県関川村まで移動しなければならず、そして山形県鶴岡市の林道出口からの移動の所要時間は2時間とみているので、林道退出のタイムリミットはどんなに遅くても午後3時かな。 |
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温海川支線林道に入線すると、標高600mほどの地点を等高線をなぞるような形で進んでいきます。軽いアップダウンはありますが、温海川林道にあったような連続勾配区間はなくてダートはいたって走りやすい状態でした。
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広大な中小屋国有林の奥へ奥へと向かって途切れることなくどこまでも続く温海川支線林道。その後も走りやすい快適ダート状態が続きますが、このような山奥まで進んでくると、さすがに立ち入る車両の通行量も極めて少ないらしく、ダートは草むして若干廃れた雰囲気が漂い始めてきます。
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ダートの道すがらで見かけた針葉樹ですが、こいつも赤紫色に紅葉したヤマブドウに高さ数十メートルのてっぺんまで全身巻き付かれていましたが、この辺りはやたら野生のヤマブドウが多いな〜。しかも、そのどれもがこんな感じで見上げるほどの高さの樹木に雁字搦めで巻き付いていました。
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やがて通行量の少なさによるためか、ダートは蔓延る雑草によってフカフカな芝生状態になりました。といっても路面は草ボーボーに廃れているのではなくて、草丈はせいぜい10cm程度。見た目にも美しい芝生ダートならではの、別世界的な雰囲気的を味わいながら進んでいきますが、すると現れたのがこのコンクリ橋。
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鍬台割沢 |
コンクリ橋で跨いでいるのは「鍬台割沢」でした。橋のたもとに木杭が立っていたので眺めてみたところ、沢の名称が記されていたのを発見したんですね。ちなみに鍬台割沢は温海川水系最上流域の沢。海から遡ると、日本海→温海川→奥温海湖(温海川ダム)→中ノ俣沢→鍬台割沢の順にその名を変えていきます。
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その後も等高線をなぞるように急峻な山肌にへばりついて細かく蛇行しながら温海川支線林道を前進していきますが、現在時刻は午後2時ジャスト。ここから引き返しても一般道退出には30分はかかるので、残りの探索時間は30分ほどになりましたが、するとそのタイミングで前方左の路肩になにやら木杭らしきものを発見!
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雨嵐林道 起点 |
おお、してやったり! なんと、そこに立っていたのは某資料によってその存在だけは事前に知っていた雨嵐林道の起点を示す林道標でした! というわけで雨嵐林道の起点にたどり着いたことにより、「R345→菅野代林道→北の俣林道→北の俣作業道→雨嵐林道→温海川支線林道→温海川林道→R345」という周回ルートのうち、「北の俣作業道→雨嵐林道区間」を除く区間は探索調査が完了したことになります。となれば残りは北の俣作業道との接続地点を目指すのみ! しかし、午後3時の一般道退出までのタイムリミットは刻々と迫り、残り探索時間はいよいよ僅か。少々焦ってきましたが、ここまで来て雨嵐林道をその先へと進まないという選択はあり得ません。林道の証をデジカメに収めたら早速前進再開っす! |
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気合を入れていざ雨嵐林道区間に突入しますが、燃えるような紅葉に染まる温海川源流の山々がマジ美しいなぁ! コース的には壁のようにそびえるあの斜面の山腹を進み、途中で北の俣作業道に乗り継いで山向こうの北俣沢の谷底へと気に駆け下り、そこから今度は一気に登坂して北の俣林道へと到るのですが、果たしてどこまで進めることやら・・・。 |
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ちなみに温海川支線林道から雨嵐林道への乗り継ぎ地点ですが、正確には温海川支線林道から左に雨嵐林道が分岐する形になっています。ここがその地点ですが、しかし、右手に続いているはずの温海川支線林道は残り350mほどの末端区間を残して藪に埋もれて廃道化していたことが判明。 そして現状としてはご覧の通り、分岐は下り坂となった左手の雨嵐林道方向にしか進めない事実上の1本道状態になっていました。というわけでここは、見た目的にも右手にさらに温海川支線林道が続いているとはとても思えない状況です。 |
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