2024 紅葉林道探索 〜 迷宮林道群と「木曽越峠」を目指して! 〜 11月9日(土)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
2日目  中津川IC → 中津川市「加子母 Kashimo 中津川市 もどる  






ガソリン給油量 2.5L 給油回数 1回 ガソリン代 480円 宿泊費 7950円 総走行距離 114.1km トップへもどる
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右折分岐していく穴洞作業道分岐を後にしたら、次は第5の注目地点となる平田治山作業道分岐(22)を目指します。すなわち、先述した作業道迂回ルートの北側の出口ですが、その途中には地理院地図記載のピストン系分岐が2カ所あり、見逃さぬよう注意しながら進んでいくと、やがて左折ダート分岐(21)が出現!







が、しかし、これは酷でぇ・・・。てっきり名のある作業道でも現れるのかと思いきや、ダートは枯れススキの藪に見事なまでに埋没。作業道を示すヒシ形の姿もなくて、ここは放置で荒れ果てた名無し系作業道であったことが判明しちゃいました。

地理院地図に記載された道筋は延長距離が195mほどしかない極短であり、わざわざヒシ形を設置して名前を付与するほどでもなかった模様。

ちなみにこの分岐から600mほど先に延長420mほどの2カ所目の分岐が存在するはずでしたが、すでに自然回帰したのかそれとも見落としたのか、今となっては分かりませんが、探索時にはそれらしき分岐を確認できなかったような気が・・・。







というわけで地理院地図に記載された2本の名無し系作業道分岐のうち、1本の存在を確認したら小郷東木曾谷林道を前進再開しますが、すぐに第5の注目地点である平田治山作業道分岐(22)に到達!

ここが風穴穴洞作業道→風穴作業道→厚谷穴洞作業道→平田治山作業道と繋がる作業道迂回ルートの小郷東木曾谷林道への合流始点ですが、しかし、右手の薄暗い森の中から合流してくる平田治山作業道の路面状態を眺めて唖然・・・。

ダートはフカフカに廃れまくってここ最近立ち入った車両の痕跡は皆無。久しく放置が続いている状況が一瞬で分かってしまったんだよな。

それは通りがかりの林道ライダーが興味がてらに立ち入ってみようなどという気は起こさず、また、そこに平田治山作業道を示す薄汚れたヒシ形が立っていなければ、そこに道があるとは思えぬ状況であり、迂回ルートとしてはすでに通り抜け困難な状況に陥っていることもまた速攻で分かってしまった瞬間でした。







平田治山作業道側から小郷東木曽谷林道を眺めるとこんな感じ。とてもじゃないけど、ここでダートが合流しているようには見えていませんなぁ。







平田治山
本線林道の東の山中を迂回してきた作業道迂回ルートの合流地点に虚しく立っている平田治山作業道を示すヒシ形。そもそもここは「林道」以下の「作業道」なので、いつでも通れるように路面維持しておけという方が理不尽な要求かも・・・。







復旧治山工事 作業道
ヒシ形のすぐ傍らでブロックタイプの作業道標も発見。「平成6年(1994)度 復旧治山工事 作業道」と記載されていましたが、そうか、平田治山作業道は自然災害で荒廃した山を復旧し、治山する工事のために開設された作業道だったのか。

しかし、開設されてから今年ですでに30年。その間には地球温暖化で毎年のように集中豪雨に見舞われるようになり、また、治山工事が必要なほどの険しい山中に分け入る作業道とあっては、放置であっという間に廃れてしまうのも無理ねーな。







あらためて平田治山作業道入口を眺めてみますが、分岐直後に両路肩からせり出た梢で樹木のトンネル状態。路面状況については分岐地点はフカフカ状態ですが、一歩森の中に進むと、ガラガラに荒れまくっていたのを確認。現状としては作業道迂回ルートに立ち入るには、それなりの覚悟と勇気が必要かもしれねーな・・・。







自然回帰しつつあった平田治山作業道分岐を過ぎると、ダートはいったん下りになって山肌に深く刻み込まれた谷間の沢を渡り、その後再び登りで元の標高に戻ってその先へと伸びています。そんな小郷東木曾谷林道をなおも進んでいきますが、途中で右路肩の擁壁を見上げてみると・・・。







やや?! あのような手の届かぬな場所に一体の石像が! 一瞬、林道工事とか治山工事中の事故で命を落とした作業員を慰霊する供養系の地蔵かと思いましたが、たぶんそうではなくて、先述した33体の観音像のうちの1体なのだと思います。

林道開設のさいに観音像の置かれていた斜面が削られたため、あの場所に雨除けの祠に収めた状態で置かれているのでしょう。







観音像設置地点からさらに進んでいくと、今度は左折分岐(23)で下っていくダートを発見! しかし、ヒシ形や林道標は設置されておらず、道標がポツンと立っているだけの状態。このような状況が初めての林道では一番困惑してしまいますが、左折で分岐していくダートは牧戸地区へと向かう唐塩林道らしいです。







唐塩林道分岐の傍にも立っていた青い鉄板タイプの道標。「小郷東」は進行方向、「木曽谷」は今来た方向、そして「牧戸」が唐塩林道方向ですが、これに林道名が記載されていれば、林道探索的には申し分ないのですけどねぇ・・・。







路面状況的には本線である小郷東木曾谷林道よりも、良好かつ走り心地の良さそうに見えている唐塩林道のワダチダート。高低差233mを下って延長1470mで山裾の牧戸地区とを結んでいますが、林道名は木曽越峠の北北西およそ3kmにそびえる「唐塩山(からしおやま / 1608.8m)」に由来。







思わずフラリと立ち入りたくなってしまった気持ちを抑えて唐塩林道分岐を出発。小郷東木曾谷林道の探索を続行しますが、すると林道探索的には見過ごすことのできない重要物体を道すがらに発見しました!







木曾谷林道
なんと!? ここは小郷東木曾谷林道であるはずなのに、なぜか「木曾谷林道」と記された林道標が! 確かに今現在、ここは小郷東「木曾谷」林道なのですが、本来は小郷東木曾谷林道〜松尾木曾谷林道〜木曾谷林道区間をまとめて木曾谷林道と呼んでいたという意味でこの林道標が設置されたとか?

謎は深いですが、この区間の開設年は今を遡ること44年前の昭和55(1980)。もはや真相を知る術はなく全ては不明ナリ・・・。







おお、やったぜぇ! 第6の注目地点となる木曽越峠へと至る分岐(24)に無事到達しました! ここで左から右に半円カーブを描いて登坂していくダートに突き当たりますが、下り坂となった左折方向が引き続き小郷東木曾谷林道で、登りの右折方向が木曾越林道(延長8709m)になっているんだよな!







分岐を進行方向側から振り返るとこんな感じ。道なりに進むと木曾越林道に進んでしまいますが、小郷東木曾谷林道を進む場合はここで右方向に曲がります。

ちなみに林道標は設置されていませんが、ここは林道ライダーにはよく知られ、ネットでもよく紹介されて地点なので、「地図ナシ&全くの事前情報ナシ」である場合を除けば道間違いが発生することはあまりないと思います。







林道標は設置されていませんでしたが、その代わり木曾越林道方向を示して「←カラシオ山」とだけ記された道標がありました。登山を嗜まぬ者には「カラシオ山? どこの山?」といった具合でさっぱりでしたが、林道名にもなっている木曾越峠の北北西に位置する標高1608.8mの唐塩山のことですね。







生コン工場より4km
それからこのような立看板もありました。「生コン工場」とは、おそらく中津川市加子母「小和知」にある「(株)中島工務店 加子母コンクリート工場」のこと。山中のどこかで行われている治山工事に生コンを供給しているのだと思いますが、これは現場に向かう生コン輸送車両のための道標でしょう。







続いて木曾越林道側から分岐を振り返るとこのようになっています。木曾谷林道経由で木曾越峠方向からやって来た場合は、進む方向に注意しないと木曾谷林道入口方向(画像左)に戻ってループしてしまうの注意ですよ。







そして木曾越林道分岐を確認したら、分岐は左折してそのまま小郷東木曽谷林道を進みます。探索時は正直言って、ここから木曾越林道に入って木曽越峠に向かいたくて仕方なかったですが、ここは先走らず、まずは松尾木曾谷林道+小郷東木曾谷林道で構成されるいわゆる「中腹林道」の全線走破を優先しておくぜぇ!

というわけで後ろ髪を引かれる思いで木曾越林道分岐を後にしますが、その直後にダート分岐が2カ所連続します。初めてやって来ると混乱しそうですが、どちらも下り方向が支線林道になっているので、それを覚えておけば大丈夫!







木曾越林道分岐から80m先で現れる1カ所目の分岐(25)が現れました。半ば切り返す形で左折ダートが駆け下っていきますが、分岐しているのは「二渡(ふたわたり)」地区へと下る延長3609mの二渡東林道らしいです。







道標発見! 残念ながら二渡東林道を示す林道標は見当たりませんでしたが、その代わり道標が設置されていました。「小郷東」〜「木曽谷」は現在探索中の小郷東木曾谷林道で、「二渡・牧戸」が二渡東林道となっています。







分岐直後、左急カーブで一気に駆け下っていく二渡東林道のダート。下りの傾斜角度はかなり急でしたが、それでもぱっと見した感じでは、路面状況は本線の小郷東木曾谷林道よりもフラットで快適そうでした。

ちなみにこの二渡東林道を下り、途中で奥の平林道→唐塩林道と乗り継ぐことで、小郷東木曾谷林道→二渡東林道→奥の平林道→唐塩林道→小郷東木曾谷林道のルートで周回して小郷東木曾谷林道に戻って来ることも可能。小郷東木曾谷林道のガタガタなダートに飽きたら、ちょっくら周回してみても面白いかもしれません。







二渡東林道分岐を過ぎるとその直後にコンクリ橋で沢を渡りますが、間髪入れずその対岸地点で左折分岐で下っていく2カ所目の分岐(26)が出現!







左折分岐で下っているのは小和知地区へと下っていく延長3012mの長洞林道ですが、ここには林道標はもちろんのこと、道標すら設置されていないため、こうして眺めてみると、どちらが本線の小郷東木曾谷林道なのか判別しにくい状況ですが、ここも道間違いヤラかしポイントなので要注意っす。







左に下っていく長洞林道林道分岐を過ぎたら小郷東木曽谷林道もいよいよ終盤区間に突入! 終盤区間となる長洞林道林道分〜終焉(28)間はほぼ1本道ですが、この区間でダートはようやく標高1000m超えを果たします。

林道最高所地点1007m地点を通過すると、その後はなだらかな下り坂になって標高894mの終点に至りますが、しかし、この区間は路面のガタガタ感が最高潮となり、暴れるハンドルを握るしめる手と腕が疲れてしまい、結構走り難かったです。

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