坪田
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三宅村 坪田

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「阿古」の東、島の南東部に位置して北は「神着」に隣接する集落です。伊豆国附島々様子大概帳によると1774(安永3)年の戸口は53軒、261人。

「南方海島志」には「一体水不足ナル故ニ天水ヲ待ツコト利島ノ如シ、但シ伊谷、阿古ニ各泉一ヶ所アリ一村ノ用ヲ為ス」との記述あり、それによれば水に乏しい三宅島のなかでも伊ヶ谷村と阿古村には一村を賄う水量の泉があったらしいですが、阿古村の泉とは同書に「古ミヨ池、坪田村ニ在リ」と記載された当地の太路(たいろ)池をさしているものと思われます。

三池浜に面した三宅一周道路沿いの三池地区

太路池は坪田の南部にある爆裂火口湖で、周囲約2km、深さ30m。1983(昭和58)年の噴火でマグマ水蒸気爆発により水が無くなってしまった阿古の新澪(しんみょう)池に対して、古澪(ふるみょう)池とも呼ばれています。豊かな照葉樹林に囲まれて、島民の重要な水源となっており、固有種のタイロモの存在も報告されているそうです。

坪田のメインストリートにある築穴商店

集落の北東方、島の東海岸にある三池(みいけ)浜は湾曲したスコリアの黒砂海岸。かつては日本有数のテングサ生産地であり、南端には昭和41(1966)年に竣工した大型船舶が発着する三池港があります。


里芋やサツマイモ 、アシタバを栽培する坪田地区の畑

浄土宗海蔵寺の銅造観音菩薩立像は奈良時代の作とされ、伊豆諸島では現存する最古の仏像で国指定重要文化財とされています。海蔵寺西隣の二宮神社は伊波乃比v命などを祀り、「延喜式」神名帳にみえる伊豆国加茂郡の「伊波乃比v(イハメヒメノ)命神社」だと推定されています。

また、二宮神社は古くは此ノ上山(神戸山)、後に小倉山に祀られていましたが、昭和29(1954)年現在地にあった菅原神社(天満宮)の本殿に合祀、その後は菅原神社を二宮神社と改称しています。さらに同社相殿に祀られる御嶽神社(旧社地はオミタケサンの森)を」神名帳加茂郡の「夜須(ヤスノ)命神社」、倉浜神社(久良浜明神、旧社地は三池浜の北)を同じく加茂郡の「久良恵(クラエノ)命神社」とする説もあります。

二宮神社所蔵の銅鏡十八面と当地個人蔵の銅鏡三面は平安末〜室町時代の作で、ともに都指定文化財にされています。と指定の無形民俗文化財としては独特な新築祝歌のヨミンチャラが今に伝えられています。

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