そんな感じで上山林道のガレた溶岩ダートを進んでいくと、知らず知らずのうちに標高もかなり上がってきた模様。後方を振り返ると、そこに太平洋の水平線まで望める果てしなき大海原の眺めが広がってきます。入線直後の鬱蒼とした森に囲まれた山裾地帯から、素晴らしい眺望の期待できる山腹地帯へと進んできました!
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後方には果てしなき大海原の太平洋を、そして前方に雄山の外輪を眺めつつワイルドチックに続く上山林道のダート。現在地の海抜およそ250mほどですが、この高さまで登ってくると山裾の鬱蒼とした樹林や森はもう見られません。度重なる噴火を繰り返してきた、いかにも三宅島らしい広大な荒涼たる景色の中にダートが延びています。それにしても入線直後の森の風景から雰囲気が激変し過ぎ! これには思わず「はっ?!」っとなって圧倒されますよ。
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ほら、こうして振り返れば涙が出てしまうような鮮やかな紺碧の海がすぐそこに! そして陽射しを受けて光り輝くダートの白さのなんとも美しいことよ・・・。はぁ、どこまでも果てしなく続く空と海の青さとのコントラストが最高です! ここの快晴時の景観の素晴らしさは筆舌しがたくて、三宅島林道探索では絶対に見逃してはいけません。 | |
そして数メートルもの厚さに堆積した溶岩層の切り通し区間! ざっと眺めた限りでも切り通しの高さは4〜5mはあるでしょうか。雑草に覆われていたりして実感しにくいところもありますが、路肩の斜面全てが噴火で吐き出された灼熱の溶岩流が冷えてできた層なんですね。圧倒的な迫力スケールの大きさに驚愕させられまくりですが、それにしても噴火の溶岩流ってこんなにも深さがあったなんて! 人間一人なんてちっぽけだな〜。 | |
驚異的な迫力感で迫り来る溶岩層切り通し地点で再び後方を振り返ってみます。するとどうでしょう! 茶色を帯びた黒々しい溶岩層とその向こうに広がる紺碧の青い海、そして水平線の彼方まで遮るものなくつづく五月晴れの空・・・。しかしここって、それでいながら渋谷とか秋葉原と同じ東京都内なんですよね。ワンダフルです!
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これほどの規模で間近に溶岩の壁を眺めながら走れるダート林道ってちょっと他に思い浮かびません。そこが観光道路などの一般道であれば、群馬県の「鬼押出し」などがパッと頭に浮かぶのですが、そのような観光道路にはさほど興味はなくて、ここが未舗装な「林道」であるという所がミソ。まさに林道ライダー冥利に尽きる瞬間なのですが、分かるかな〜。 | |
切り通し区間を過ぎると、その先で雄山の山腹に刻まれた広大な幅広い谷を越えます。そのため一度谷底まで下って再び登る急坂が現れますが、傾斜角度はキツくて地面はズルズルにガレていましたよ。そんな状況なのでオフバイク的には楽しいものの、島のレンタルスクーターではかなり走りにくいと思います。 | |
行く手に現れた下り坂を振り返る(進行方向はWRのリア側)と状況がよく分かります。山腹を登坂するダートがここで下りに転じているんですね。ダートは相変わらずの溶岩まみれでズルズル。幅員の片側半分にはクレバスが発生していたりもします。見た目以上に傾斜がキツいので、ここででまずいブレーキ操作をするとフロントがズって身体が投げ出されてしまうかもしれません。スピードの出し過ぎには注意です。 | |
下って登る谷の底の区間ですが、路面の右半分が洗堀作用で少し窪んでガタガタになっています。さほど深くはないですが、ズルっとした溶岩屑も散乱。オフバイクで普通に走るのならば問題ありませんが、尻を振りつつ果敢な攻めの高速状態で下ってくると、思わぬ反撃を喰らう可能性が大きいです。しかも溶岩の地面は転ぶと特に痛いし。
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溶岩の流下経路の谷間区間で三宅島空港の滑走路を眺めたら、その後に待ち構える急坂を元気よく駆け登ります。この坂道、おでこを地面に擦るようなかなりの傾斜角度があって、撮影中にWRがバックで自然転倒してしまわないかとヒヤヒヤでした。前進再開で坂道発進する時にも溶岩粒を後方に跳ね飛ばしまくりで仕方なかったですよ。
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なお、激坂な登坂区間で振り返る(進行方向はWRのリア側)とこんな感じです。途切れることなく一気に登り詰めてくるダートの様子がよく分かりますね。ここを下る場合はスピードを出し過ぎると前方の急な左カーブまでに速度が落としきれません。曲がりきれずにコースアウトで転倒する可能性が大きいので要注意! その代わり正面に雄山のダイナミックな外輪がドアップで眺められる素晴らしい地点だったりもします。
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ズルズルな溶岩ダートの急勾配にそれまで以上に俄然ヤル気が湧いてしまい、ガンガンに登坂して進みます。さらに標高が高まるにつれて、道すがらに眺める眺望にも視界を遮る邪魔なものはなにもなくなりました。眼下に広がる景色はまるで雲の上から見下ろしているみたい。全身の五体で感じる爽快感も並外れて抜群なものとなってきます!
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飽きることなく幾度となく振り返る(進行方向はWRのリア側)ことを繰り返して、後方の眺めを確認しつつ登坂ダートをたどって進みます。そろそろ雄山環状林道へと接続する上山林道の終点に近づいたようで、林道の標高もかなり上がってきました。やがて林道から常に海が見えている状況になってきます。 | |
紺碧の海をバックにダートを快走する素晴らしい区間。一度や二度くらいで「飽きる」なんてことはなくて快晴時に再び訪れてみますが、きれいな海の青さが目に染みますね。思わず泣きたくなるほどの美しさでした! しかもこの瞬間、絶妙なタイミングでさらに素晴らしいものを目にすることができたのですが、それってなんだか分かります?
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絶妙過ぎる千戴一隅のタイミングで三宅島空港への着陸シーンを眺めた地点はこのような場所。振り返れば(進行方向はWRのリア側)行く手に紺碧な太平洋が見えている連続登坂区間の途中です。そしてなによりも嬉しかったのは、林道へは一般観光客の立入りがまずないということ。いかに景色が素晴らしくても観光客ウジャウジャでは台無しです。もしもそうであったならば、たぶんここは素通りしていたでしょう。特に観光客が多いGWにもかかわらず、林道では行き交う車はもちろん人っ子一人誰もいなかったのが最高だったんだぜぇ!
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