青木ヶ原樹海 禁断の樹海横断ダートで紅葉探索 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2022.11.10 
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精進湖民宿村の宿を後にしたらR139を南下、富士山がよく見えている鳴沢村富士ヶ嶺付近を適当に走り回りますが、この辺りはかつてあの凶悪な邪教集団のサティアン群があった場所。そしてこの地にやって来ると思い出してしまうあの忌まわしいマーチ。

「ショーコーショーコー、ショコショコショーコー、
    アー◯ーハーラーショーコー♪
       中野のショーコー、杉並のショーコー、消費税廃止だー♪」

1990(平成2)年2月の衆議院選挙時に全国に垂れ流された中毒性の非常に高い独特なリズム。すでに30年以上の歳月が経過し、教団のサティアン群も今は跡形もありませんが、しかし、あのマーチのリズムがいまだ脳裏から拭い去れない・・・。







国道沿いの富士山が望める地点では観光客の車が鈴なりで路駐していましたが、富士ヶ嶺周辺には富士山がよく見えている場所なんていくらでもあります。







おお、ワンダフル! 富士山はこれまで何度も眺めていますが、ここまで快晴に恵まれてはっきりとした姿の富士山は初めて! 斜面に刻み込まれた谷筋の一つ一つがここまではっきりと見えています。







富士ヶ嶺にある県71から「富士クラシックゴルフ場」へと至る片側2車線の道。富士山がよく見えていたのでゴルフ場まで往復してみました。

なお、富士クラシックゴルフ場といえば、ゴルフ場の敷地の傍には富士山裾野に広がる禁断林道群のうちにの1本、一本木林道へと至る林道入口があるはずですが、おそらく封鎖されているに違いないので、今回はそこに向かいません。







その後、富士ヶ嶺にある「JAクレイン富士豊茂支店」で小休止。秋晴れでポカポカ陽気にの駐車場で缶コーヒーを飲みながら富士山を眺めてまったりと過ごします。ちなみにこの農協売店は、かつて友人とサティアン巡りをした時に立ち寄ったことがあるのですが、数十年の時を経て再び訪れることになるとは。懐かしかったですよ〜。







富士ヶ嶺の農協から眺めた富士山。富士山をぐるっと取り囲んで山裾に広がる森林地帯と、その上部の森林限界地点との境界がはっきりと見えています。裾野の広大な森の中には数多くのダート林道群があるはずですが、しかし、同時にそこは万年封鎖の林道だらけの禁断地帯と化しています。ちぃ、まったく惜しいことだぜぇ!







富士ヶ嶺で秋晴れで快晴の富士山を眺めたら、県71を北上して引き返して今度は西湖に向かってみます。県道は青木ヶ原樹海のまっただ中をストレートに縦断していますが、道路の左側に広がる森が先ほど歩いて横断したエリア。

なお、県道を走るツーリング中のバイクは多いですが、樹海区間にはパーキングがないので、ほとんどのライダーは立ち止まらずに走り抜けてしまうみたいです。







西湖に向かう途中で「西湖ネイチャーセンター」に立ち寄ってみました。すでに絶滅したと思われた西湖の「クニマス」が展示されているネイチャーセンターの入館料は無料ですが、隣接した「西湖こうもり穴」の見学は1名300円がかかります。

また、お手軽な青木ヶ原樹海のガイドツアーに参加したい場合は西湖ネイチャーセンターで申し込みますが、詳細は以下の通り。

定時ガイド出発時刻
10:00〜、11:15〜、13:00〜、14:15〜、15:30〜
最低催行人数は2名でガイド料金は1名500円。

予約ガイドツアー
2日前までに電話予約で5名まで3000円。1名追加するごとに追加料金500円。







西湖の成り立ちや特徴を解説しているネイチャーセンターの展示パネル。この他にも西湖を紹介するビデオシアターなどもあります。







西湖ネイチャーセンター最大の目玉は水槽で飼育されているクニマスの展示。クニマスは以前は秋田県の田沢湖だけに生息していた魚で、1940(昭和15)年に灌漑、水力発電のために田沢湖に流入された玉川が酸性であったため絶滅しています。

それより以前に田沢湖から本栖湖、西湖、琵琶湖などへ卵が移植された記録はあるものの、生息が確認されず完全に絶滅したと思われていたのですが、2010(平成22)3月に西湖で生息しているのが確認されたんですね。それが「奇跡の魚」と呼ばれる由縁であり、現在、クニマスが生存するのは世界で唯一山梨県だけらしいですよ。







西湖ネイチャーセンターを後にして西湖にやってきたら時計回りで湖岸を一周します。これ以上はないというほどのタイミングでまさに紅葉最盛期の真っ只中であり、湖畔と周囲の山々を錦色に染め上げる色彩が実に見事!







戦前に移植された卵によって奇跡的にクニマスが生存していた西湖。最大深度は71.5mとかなり深く、黒々とした濃い緑色の湖面からも湖の深さが感じられます。







富士五湖名物の「逆さ富士」ならぬ西湖の「逆さ紅葉」。清々しいまでに晴れ渡った秋空のもと、湖畔を染める紅葉が上下反転して水面に写って見えています。この日、西湖を一周する道路は紅葉と富士山を狙うアマチュアカメラマンの三脚だらけでした。







続いて訪れた精進湖。黒々とした湖面に岸辺で色付く紅葉が逆さに写っていますが、ここでも湖畔を彩る紅葉がとてもきれい。紅葉の時期に富士五湖を訪れたのは今回が初めてですが、期待を裏切らない美しさですなぁ!







うわぉっ、これは美しい! 最後に訪れたのは本栖湖ですが、昨日は訪れなったので、ぜひとも本栖湖から眺める富士山を拝んでおきたかったんだよな。雲に隠れることなくその勇姿を見せつける富士山に感動してしまう最高の眺めです!







本栖湖を後にして精進湖民宿村まで戻ってきました。しかし、民宿やまか荘に戻る前に精進湖民宿村を一周しておきます。先述したように、青木ヶ原樹海の中に切り開かれた民宿村は一周すると1キロ以上ありますが、WRでならばあっという間なのでね。







精進湖民宿村の中にある旧精進小学校跡。元々は精進湖の北岸地区にあった小学校で、1990(平成2)年に現在の精進湖民宿村に移転していますが、しかし、2011(平成23)に学童児童減少により勝山小学校に統合されて廃校となっています。

おバカな怪談系の動画やサイトでは「樹海村の事故物件」などと、面白おかしく紹介されることもありますが、そんなわけなくて、廃校後は民宿村のスポーツ合宿やイベント会場として活用されているみたいですよ。







精進湖民宿村を一周して民宿やまか荘に到着。今日も宿泊者は自分だけかと思いきや、女将さんいわく、本日は仕事関係の宿泊者が多いとのこと。なのでWRは玄関脇から建物脇の駐車スペースに移動して欲しいとのことでしたが、もちろん快諾します。







WRを建物脇に移動したら客間に入りますが、他の宿泊者との兼ね合いがあるのかよく分かりませんが、今日は昨日とは違う部屋。生憎と部屋から富士山の見えない部屋ですが、その代わり部屋が広くなったので別にいいけどさ。







網戸越しに外を眺めるとすぐ先に青木ヶ原樹海への入口地点が見えています。民宿やまか荘から樹海入口めでの近さがこれで分かりますが、それと同時に建物脇の駐車スペースに止めたWRも見えています。

夕方、宿に到着するエンジン音が聞こえてきましたが、今日はバイクの方も1人泊まるみたい。気がついたら白いセローがWRの隣に並んでいたんだよな。







ふぅ〜。宿に戻ったらさっそく一番風呂ですが、それにしても今日は青木ヶ原樹海のまっただ中をよく歩いたなぁ。いつか探索してみたいと思っていた紅葉シーズンの樹海ですが、無事に本懐を遂げた後でゆっくり入る熱い風呂は格別だぜぇ!







風呂から出たらて夕食までコタツでまったりと過ごします。相変わらず、籠にこれでもかとお茶菓子が大量に盛られており、連泊なので、ひょっとしたら2日目はお茶菓子は無しかと思いきや、籠の中にたっぷりと補充されていたのが嬉しかったです。コタツに入って食べるミカンも美味しかったなぁ。







民宿やまか荘の2日目の夕食です。今日も相変わらずたっぷりなおかずで、付近の林道を探索しにこられたというセローの方と雑談しながらゆっくりと美味しく全部いただきましたが、この日のメニューは以下の通り。

豚肉とソーセージの鉄板焼き、キノコの煮浸し、カレイの煮付け、天ぷら、マグロとタコとイカのお刺身、冷奴、クラゲとキュウリの酢の物、おしんこ、白いごはん
果物(ブドウとリンゴ)







ぷはぁ〜、空腹状態でグビグビと飲む最初の一杯が最高に美味えやい! 青木ヶ原樹海からの無事生還を祝してまずはアサヒ大瓶でセルフ乾杯ですよ。







あ〜、それから地元の商店で買った地域限定「山梨のもも クラフトチューハイ」なんてのも晩酌がてらに飲んでみました。甘くてジュースみたいな感じでしたが、まあ、これも美味しかったな。そんな感じで夕食を終えたら部屋でテレビ鑑賞。寝る前にもう一度風呂に入り、今日は歩き疲れたのですぐに寝ちゃいましたとさ。

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