アロエ園
  八丈島の見所スポット 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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     18 宝亭
     19 宝来軒

ここは周囲一面アロエだらけ!

廃校となった永郷小学校の跡地に造られているアロエ園です。 大越鼻灯台入口から都215号線を挟んだ道の反対側にあったので立ち寄ってみました。 しかし、ボテっとした肉厚な緑一色なアロエの繁茂はかなりの圧迫感! 高さも人の背丈を超えるので、これはちょっとしたジャングルですね。

赤や黄色の花を咲かせる時季にはまた異なった印象なのかもしれませんが、斜面をびっしりと埋め尽くす大量過ぎるアロエに唖然とさせられてしまいます。






アロエに埋没寸前な看板が・・・

さすがに植物としてのアロエ目当てだけでやってくる観光客はほとんどいないようで、花の咲かない春先の季節は見物客もいませんでした。アロエといえば、果肉の入ったアロエヨーグルトを想像しますが、見ているだけでお腹いっぱい。もう当分は食べたくありません。アロエってこんなに凶悪だったのというくらいに繁茂しています。






猛烈に茂るアロエの隙間に立っていた案内板

アロエ園
アロエは南アフリカ原産の植物だが、我が国には漢方薬として古くから
持ち込まれ「医者いらず」とも呼ばれていた。
八丈島の気候風土に合っているのか、余り手入れや肥料をやらなくても盛んに繁茂し、
他の花が咲かない年末から年始にかけて、
まっ赤な花のじゅうたんを展開し、胃腸や傷の薬にもなる。
内地からの観光客は、アロエにも花が咲くのですかと、
驚いたり、褒めたり。






周辺のマップ入りの真新しい案内板もありました

大越園地(アロエ園)
八丈島北端のこの一帯を永郷地域といいます。永郷とは家居郷の転化したもので、
この付近は八丈富士噴火のたびに、人々が溶岩流に覆われていない
古い土壌の露出しているところを探して居住した
家居の郷であるといわれています。

大越園地は、昭和50(1975)年3月に廃校になった永郷小学校の跡地に
設けられたもので、今でも学校の門柱が敷地奥に残されています。
道路を挟んだ山側の斜面には、約3ヘクタールに20万株のキダチアロエが植栽され、
12月から1月にかけて一斉に赤い花を咲かせる様は、
南国の別天地を思わせます。

また、展望台からは西に八丈小島、空気の澄んだ日には北に三宅島・御蔵島を
望むことができ、180°の大パノラマはすばらしい景観です。


キダチアロエ
学名はアロエ・アルボレスケンス アロエ属には多くの品種がありますが、
日本で広く普及しているのはキダチアロエです。
12月〜1月ころに朱赤色の筒状の花を紡鐘状に咲かせ、なかなか美しいものです。

アロエベラ
学名はアロエ・バルバデンシス 食用アロエとして有名な品種です。
アロエベラとはラテン語で「本当のアロエ」という意味です。葉は幅広く肉厚で、
キダチアロエのような強烈な苦みがないので、透明ゼリー状の
葉肉を生食することができます。
5月ころに高さ1mほどの花茎を延ばし、黄色い花を咲かせます。






壮観なアロエ地獄と化していた付近の斜面

うへぇ〜、付近の斜面をびっしりと埋め尽くすアロエ、アロエ、アロエ! 入園料は無料でいつでも自由に見学できるので、通りがかったら立ち寄ってみてもいいかもしれません。ただし、案内板に「南国の別添を思わせる」とありますが、それは花が咲く冬の季節のことだけ。花の咲かない季節はただの強烈なアロエジャングルです。

でもこれだけ大量のアロエが密生している場所も珍しいと思います。その独特な雰囲気を味わいつつ園内を散策してみるのもいいでしょう。

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