さらば三宅島!(その2)
  さらば三宅島! 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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陸上からは絶対に眺められない海から眺めたサタドー岬と白亜の灯台
 [1]帰りの乗船手続き
 [2]帰りのバイク輸送の手続き
 [3]橘丸到着!
 [4]さらば三宅島!
    さらば三宅島!(その2)
 [5]橘丸船内散策
 [6]東京(竹芝桟橋)到着!
サタドー岬正面の沖を、岬の反対側に回り込むようにして橘丸は航行。ストンと垂直に落ち込む溶岩質の黒々とした岬の断崖と、そこに立つ白亜のサタドー岬灯台がよく見えています。また、それと同時に雄山から連なる斜面が海に達し、そこで波に侵食されて侵食崖が形成されている状況もよく分かりますね。

これは海側からでないと眺められない景色なので、身を乗り出すようにして左後方へと通り過ぎる岬に眺め入ってしまいました。






サタドー岬の沖を航行する橘丸の現在地はちょうどこの辺り

なお、雄山から海へと連なって下る斜面からサタダー岬を見下ろすと、橘丸が岬の沖を航行する様子がよく分かります。こんな感じで岬のすぐ沖を航行しており、ちょうどあの地点の船上から岬と灯台を眺めているんだよな〜。






やがてサタドー岬も次第に遠ざかります

しかし、橘丸は速度を落とすことなく白波を立てて進み、真横に見えていたサタドー岬もやがて右後方に遠ざかって小さくなっていきます。そんな感じでサタドー岬沖を通過すると、今度は「ひょうたん山(59m)」が見えてきます。





海側からだと火口が波に削られて断崖になっている状況がよく分かります

サタドー岬の北に位置するひょうたん山の沖を通過中。噴火で一夜にして形成されたひょうたん山は標高が僅か59mしかないスコリア丘で、瓢箪の形のように2つの火口がありましたが、現在、海側の火口は波に侵食されてなくなってしまい、その跡が侵食崖として残っているんですね。

というわけで船上から眺めているのは、ひょうたん山の海側の火口が波で削られてできた断崖。溶岩由来の黒々しさが目立ちますが、さすがにこの位置から眺めると59mという高さも小さく見えてしまいます。






やがて三宅島の海岸線から離れていく橘丸

三池港を出航した橘丸はサタドー岬からひょうたん山にかけての海岸線を眺めるように航行していきますが、やがて円形に弧を描く島の海岸線は、海路東京に向かってまっすぐ航行する橘丸から離れていくように遠ざかります。





島の全景が視界に入るほど遠ざかっちゃった!

やがて三宅島の全景が視界に入るほど遠ざかり、 雄山(おやま / 775m)を中心に円錐形をした島の形がよく確認できますが、これで本当に三宅島を離れる実感がこみ上げてきます。それと同時に楽しかった滞在中の出来事が次から次へと思い出されてしまい、ちょっと感傷的になっちゃいました。






あぁ、無情にも島影がどんどん小さくなっていくぅ

無情にもどんどん遠ざかって小さくなっていく三宅島。この頃になると、去りゆく三宅島を眺めていた人たちもいつの間にかデッキからいなくなり、海を眺める人の姿もまばらになりました。東京到着までは長いので、皆さん自分の席で昼寝をしたりおしゃべりをしたり、なにかを食べたりと思い思いに過ごすようです。






完全に水平線から消え去った三宅島・・・名残惜しいけどこれで本当にさよなら!

あ〜あ、なんにも見えなくなっちゃった。その後もしぶとく後部デッキに立って去りゆく三宅島を眺めていましたが、もはや視界に映るのはどこまでも果てしなく続く広い海の水平線のみ。さすがにこのまま東京到着まで何時間も海を眺めるわけにもいかないので、ようやくでキッキを立ち去って船内に入ります。

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