サタドー岬灯台
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三宅一周道路から岬の灯台に向かう道

観光パンフレットやネットでも必ず紹介されている「サタドー岬灯台」は、島内散策で訪れる観光客も多い人気のスポットです。都212号線(三宅一周道路)から600mほど離れた海岸に位置していますが、目印は三七山三池港の間にある都道沿いの三宅村営バス「御子敷バス停」。そこから海に向かう道を進むとサタドー岬に行き着きますが、岬の入口に「サタドー岬灯台」が立っています。






岬へと続く道でお昼寝中だったネコ

岬へと向かう道は舗装されていますが、幅も狭くて都道のそばに御子敷集落の民家がポツンとあっただけで途中にはなにもありません。訪れた時は人の姿を全く見かけなかったですが、その代わりに2匹のネコが道のど真ん中で昼寝していましたよ。

ちなみに御子敷という地名ですが、本来は「許古志伎」だったものが、いつの間にか御子敷という意味不明な当て字になってしまったそうです。






岬の手前にジオスポット案内板があります

しばらく進むと行く手に海と灯台が見えてきますが、サタドー岬はジオスポットに指定されているので、その案内板が立っています。






富士箱根伊豆国立公園を示す案内板

ジオスポット案内板の傍に「サタドー岬園地」と記された大きな案内板も立っていました。でもこれは富士箱根伊豆国立公園であることを示しているだけ。なにかサタドー岬についての説明がされているのかと思いましたが、そこには素っ気なく「サタドー岬園地」と記されているだけだったんだよなぁ・・・。






サタドー岬灯台の正面入口の脇に立つ説明板

サタドー岬灯台
サタドー岬灯台は、昭和29(1954)年11月1日設置点灯されました。
当時の灯火は、海上保安庁で開発した風力発電装置で発電した電力を使用しましたが、
その後商用電源が導入されました。

施設の概要
位置 / 北緯34度5分21秒 東経39度34分12秒
塗色及び構造 / 白色 円形 コンクリート造
等級及び灯質 / LB型(40センチ) 閃白光 毎15秒に1閃光
光度 / 25万カンデラ
光達距離 / 17海里(約31キロメートル)
高さ / 地上〜頂部14.4メートル 水面〜灯火35.9メートル

この灯台が、ヒンズー語の「地獄」に由来するといわれる岬にあって、
設置以来、数多くの船人の命と貴重な財貨を人知れず救ってきたであろうことを想うとき、
これからも、夜毎美しい光を沖行く船に投げ掛け続けるよう祈念するものであります。
社団法人 燈光会
へえ〜、なるほどね。三宅島でもっと最初にできた灯台は明治時代に建設された伊豆岬灯台ですが、サタドー岬灯台は昭和29(1959)年の建設なのかぁ。

しかし、初めて訪れた人は「サタドー」という奇妙な地名に首を傾げてしまうかも。それはヒンディー語の「地獄」に由来する地名ですが、その簡単な説明がジオスポット案内板にも記されているので、気になる方は帰りがけにでも眺めておきましょう。






灯台入口のすぐ左手には岬へ向かう小径があります

そしてたどり着いたサタドー岬灯台です。灯台の入口はチェーンが貼られていて、敷地内には徒歩でしか行けないのでWRは路肩の小さな駐車スペースでお留守番。

ちなみに灯台入口のすぐ左手にはサタドー岬へ向かう入口がありますが、それぞれの入口は柵で隔てられています。その柵を迂回するのが地味に面倒くさいので、灯台はここから眺めるだけにとどめて、そのまま岬に向かう人が多いみたいだな。






敷地内には入れません!

や、やられた! てっきり建物のすぐそばまでいけると思ったのですが、サタドー岬灯台は敷地内に立ち入れないようです。屈強な背の高い柵門が拒んでいるので、これ以上近づけませんでしたが、ここは航行の安全を守る重要施設なので仕方ないですね。

そういうわけでサタドー岬灯台は柵門の格子の隙間から眺めておきましたが、続いて岬に向かう場合は、いったん10数メートル戻ってから改めて岬への小径に進み直す必要があります。それは岬への小径との間を隔てる柵を迂回するためですが、乗り越えるわけにもいかず、これが地味に面倒臭かったりもします。






およそ60年間、岬から海を照らし続けたサタドー岬灯台

凛々しくそびえる白亜のサタドー岬灯台です。およそ60年前の昭和29(1959)年に建設された中型クラスの灯台で今も現役! あの小さな入り口から中に入って、上部の梯子を登ってみたかったですが、さすがにそれは無理ですね。なお、建設当初の電源は風力発電に頼っていたそうですが、現在は太陽電池化されてます。






御蔵島を望むサタドー岬に立つ白亜の灯台

間近に灯台を眺めたら、今度は灯台脇の小径を進んでサタドー岬から眺めてみました。青い海と洋上に浮かぶ御蔵島、波打ち際の黒々とした溶岩の岩礁、そして緑に覆われた岬の草原に白亜の灯台が映えてとてもきれいです!

しかし、これは岬を訪れる観光客が撮る定番的な構図。ここからの眺めも十分美しいですが、他にもサタドー岬を見下ろす最高に素晴らしい場所がありますよ。






思わず「うおおーーっ」と叫んでしまいたくなるサタドー岬の絶景!

うひゃぁー、これは美し過ぎ! サタドー岬へと下る雄山のダイナミックな斜面とキラめく三宅島の紺碧の海。海に突き出た岬の先端に小さく白亜のサタドー岬灯台が見えていて、しかも絶妙のタイミングで東海汽船の橘丸が東京に向かって沖を航行中!

雄山の山腹を周回する雄山環状林道からの眺めですが、これはまた実に雄大なサタドー岬の眺めだな! 涙が出るほど美しい海の鮮やかさと、大型貨客船があれほど小さく見える景色のスケールの大きさは素晴らしいの一言に尽きるぜぇ!

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