2022 北海道林道探索ツーリング 8月6日(土)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
10日目[8]  中標津町「中標津 Nakashibetsu→ 陸別町「陸別 Rikubetsu もどる  






ガソリン給油量 9.05L 給油回数4回 ガソリン代 1590円 総走行距離 277.4km / ダート走行距離 80.6 km トップへもどる


津別峠を越えて道588をひたすら津別町に向かって移動しますが、道すがらには森がどこまでも広がり、目に入るものはといえば道沿いに点在している牧草地だけでした。直線区間が延々と続く道道を行き交う車は全然なくて、なんだか怖いくらい。







まるで無人状態であった道588を進んで津別の町に入ったらエネオス津別SSで給油します。ハイオクL / 178円で2.83L(503円)入りました。ちなみに津別から今日の目的地陸別まではおよそ38キロほど。別にここで給油しなくてもガス欠には陥りませんが、それだと落ち着かないのでやっぱり給油しておきます。







給油を終えて万全の態勢を整えたら、津別の町中で見かけたセイコマ津別店に立ち寄ります。アイスコーヒー(100円)とメロンパン(130円)で遅い昼食を取りつつ、ゆっくりめで休憩しておきましたが、ちなみに津別はかつて北見〜北見相生間を結んでいた国鉄相生線(1985[ 昭和60 ]年廃止)の「津別駅」があった町だったりします。







津別の町を出発したらR242を「足寄町」方向に進み、津別町「本岐」で道51に入ったらその後は陸別町に向かって一本道をひた走ります。途中では津別町と陸罰町の境界にある「鹿の子峠(322m)」を通過しますが、ここでも車の通行はほとんど無きに等しい状態。道すがらに点在する牧草地の景色を眺めながらのんびりと進みます。







ひた走りに走って陸別の町にたどり着きました。「カネラン峠(510m)」方向からやってきた道143と合流して町中に入ると、すぐにR242との交差点が現れますが、交差点の正面にはかつての国鉄池北線(後の「北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線)の廃駅を再利用した道の駅「オーロタタウン93りくべつ」が見えています。







陸別に到着したら明日に備えてまずは給油。国道沿いのホクレン陸別セルフSSでハイオクL / 170円で1.28L(218)円入りましたが、北海道のGSはやっぱりエネオスとかIDEMITSUよりも農協系のホクレンが安いですな〜。とは言っても、GS自体が少ないのでスタンドを選べるほど贅沢もできないですけどね。







給油を終えたら今日の宿「浜田旅館」に向かいますが、陸別町で唯一の旅館だという浜田旅館は道51沿いにありました。道143が合流する曲がり角のすぐそばで、国道までだいたい230mくらいの場所です。







玄関脇にWRを止めたらさっそく旅館を訪れます。メット片手に玄関に向かいますが、玄関の戸は二重になっていました。まずは外の自動トビラを開けて、その直後に内側の自動扉を開けて中に入りますが、陸別町は北海道の中でも冬は恐ろしく気温が低くて寒い町であることを考えれば、これは当然の仕様かもしれません。







浜田旅館のロビー。ロビーの受付で呼び鈴をチンして到着を告げると、すぐに宿のご主人が出てきて2階の客室番号を告げられましたが、奥に見えているのは宿の食堂。夕食と朝食はこの食堂で食べるみたいですが、しかし、この日予約していたのは1泊夕食付きで6300円のプラン。なので食堂で食べるのは夕食の時だけです。

ちなみに浜田旅館では1泊2食付きだと6800円なので、朝食代は500円ということになりますが、今回はその500円をケチったというわけ。あはは、500円ならコンビニで何か買って済ませた方が少しだけ安いのでね。







浜田屋旅館の客室です。旅館とうたっているので和室を期待していたのですが、残念ながら浜田屋旅館の客室は全てベッドが置かれた洋室タイプ。洋室だと床にゴロンと横になって寛げないので自分的にはNGなのですが、なにせ陸別町には旅館がここしかないので背に腹は変えられず、贅沢は言ってられねーし!

洋室の方がイマドキらしくて客受けすると思ったのかどうかは知りませんが、宿の人に聞いたところでは、和室をわざわざ改装して洋室にしたんだとか・・・。せめて和室と洋室の半々にすれば良かったのにと思いましたが、まあ、仕方ありません。







客室に入ったらまずは窓から外の景色を眺めてみますが、窓からの景観度はゼロ。開けても仕方ないのでそのままにしておきました。







客室で旅装を解き、一息入れたらさっそく風呂。1階の浴場に向かいますが、廊下の奥にこんな感じで脱衣所の入口がありました。男湯と女湯の殺風景なアルミ戸にそれぞれ「殿」とか「姫」と記されていたのがなんだかおかしかったです。







そしてこれが浜田旅館の浴場です。浴場は広くて大勢が一度に入れるみたいですが、2つある浴槽のうち湯が張られていたのは1つだけ。でも浴槽は見ての通り大きくてゆったりと手足が伸ばせるのでこれで十分だったかな。時間がまだ早いので、他の入浴客はまだ誰もおらず、今日も当方が一番風呂をいただきます。







旅館の風呂で林道探索の汗を流したら、夕食まで近所を散歩してみることします。まず向かったのは宿から徒歩10分ほどのところにある道の駅オーロタタウン93りくべつ。しかし、時刻はもうすでに夕方なので、訪れる観光客の姿はほとんどなくてご覧の通りひっそりと静まり返った状態でした。







道の駅敷地内には北海道ちほく高原鉄道「ふるさと銀河線」の看板が・・・。かつて陸別には国鉄地北線の陸別駅がありましたが、国鉄分割民営化の2年後の1989(平成元年)に第三セクター化されて誕生したのが北海道ちほく高原鉄道なんだよな。

しかし、北海道ちほく高原鉄道は沿線の人口減少などによって経営状態が悪化してしまい、2006(平成18)年4月20日限りで池田から北見まで140kmもの長大区間が廃止されています。そして鉄道は消滅したのに当時の看板だけが残っているんですね。でも「ふるさと銀河線」かあ。もっとマシなネーミングはなかったのでしょうか?







現在、陸別駅舎は道の駅の建物になっていて、建物の中からそのままホームに出られます。北海道ちほく高原鉄道では開業に合わせて、わざわざ12両もの車両を新規製造していますが、結局廃止によって全てがおシャカになってしまい、そのうちの数両が構内に留め置かれた状態で保存されていました。







あー、それから陸別駅構内では大人300円、小人200円でトロッコ体験ができるみたいです。切符は道の駅の窓口で販売しており、これには鉄ヲタならずとも「おお、廃線跡をトロッコ体験できるのか!」と、嬉しくなって期待してしまいますが・・・?!







えぇ?! バカにすんなよ! しかしトロッコはふるさと銀河線の廃線跡ではなくて、構内に強引に敷かれた線路上をただ周回するだけのものでした。これでは遊園地の豆電車となんら変わりはなくて、乗ってみる気は一瞬で消え失せましたが、廃線跡トロッコを期待して訪れた鉄ヲタが激怒する姿がなんだか想像できますなぁ・・・。







ふるさと銀河線ということで、「銀河鉄道999」のイラストが描かれた北海道ちほく高原鉄道の今はもう動かなくなった気動車。車両の前面に大きく描かれた星野鉄郎くんもなんだか寂しげですが、これには松本零士さんも涙かな。

しかし、北海道の鉄道は廃止の嵐で本当に激減しまくりですね。北海道の鉄道の線路の下には、必ず「タコ部屋労働者」の死体が埋まっているといわれますが、この旧国鉄池北線も例外ではなくて、昔の建設労働者が死ぬ思いで大変な苦労をして作った路線なのですが、あはは、それをいとも簡単に廃止しちゃうんだからな〜。







道の駅の正面には「日本一寒い町」の電光板がありました。ここ陸別町は北海道の内陸部に位置し、周囲を小高い山に取り囲まれているため、冬の寒さはとりわけ厳しく、また、冬は晴天率が高いので早朝は放射冷却現象でさらに気温が下がり、マイナス30度を下回る朝もあるそうです。

訪れたこの時も真夏だというのに気温計は気温は18℃を示していたんだっけ。ちなみにこの日の東京の最高気温は28.8℃だったかな。







道の駅で売られていた「ハッカ」関連アイテムの数々です。ハッカ(薄荷)栽培といえば北見地方が有名ですが、ここで陸別町でもたくさん売られていました。ハッカ楊枝は417円、ハッカ油詰替入りスプレーセットは2160円、ハッカスプレー小瓶は1080円、ミントクリームは1100円ですが、でもなぜか「ハッカ飴」は置いてなかったですよ。







道の駅でみかけた「秘境めし」の缶詰です。なんでもこれは浜田旅館がシカ肉やフキ、ゴボウやニンジンを使用した混ぜご飯の素を缶詰化したものらしいです。

しかし、これがなぜ秘境めしなのかがよくわからず「?」であるのが正直な感想。おそらく単なる思いつきで「秘境」という言葉のインパクトを狙ったのだろうけどさ・・・。そんなせいもあってかどうかは分かりませんが、なぜか最近になってこの「秘境めし」は「よーいごはん」という名称に変更されています。

が、しかし、「秘境めし」から「よーいごはん」へと名称が変更されたことでネーミングがますます迷走してワケがわからず「?」となってしまうのがこれまた正直な感想。混ぜご飯の種類は3種類ほどあるようですが、それぞれ1個600円です。







道の駅を後にして夕方の町中を歩いてみます。ここ陸別は役場の置かれた陸別町の中心地ですが、それにしても淋しい町並みだな〜。







おや、「パチンコマルタマ」という年季の入ったパチンコ屋さんがありました。しかし、シャッターが降りてとうの昔に廃業しています。陸別は昔は林業で栄えた町なので、かつて林業マンが休日の楽しみで通ったのでしょうか?







うむ、これは「松竹」という鉄板焼屋だな。2階はスナックになっていましたが、見るも無残なあばら屋状態で廃墟と化しています。まだ鉄道が走り、林業で陸別の町が賑わっていた頃は飲み屋や食堂も多くあったというのになんてこったい・・・。

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