ガソリン給油量 8.59L | 給油回数3回 | ガソリン代 1538円 | 総走行距離 226.6 km / ダート走行距離 107.6 km | トップへもどる |
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欄干に林鉄時代のレールが使われていた橋を渡ると、続いてトムイルベシベ川を左岸に渡るコンクリ橋が現れます。そして橋を対岸に渡った直後に現れるのが、ペナクシル林道の左折分岐です。ここは武利川の支流「吉田沢」沿いに遡っていくピストンで、ゲートも設けられておらず路面状況もいたってまともだったかな。 というわけで、上武利林道に入線して最初に現れた支線林道分岐はペナクシル林道はでしたが、この後、支線林道分岐のラッシュが開始します。 |
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木の棒の支柱に林道名が記された廃材利用の木板が打ち付けられた林道標。アイヌ語チックな林道名と共に延長距離が3.4Kと記されていますが、正確には3310m。しかし、アイヌ語で「ペナクシル」ってどういう意味なんだろう? なお、林道標をよく眺めるとペナクシル林道ではなくて、ペナクシル線と表記されていますが、しかし、この林道の公式な林道名は「上武利林道ペナクシル線」。それを略してペナクシル線と表記されているみたいですよ。 |
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トムイルベシベ川の渓流伝いに、イイ感じに踏み固められたフラットダートが続く上武利林道を気分良く進んでいきます。その前身が林鉄軌道なので、急カーブや急勾配もなくて険しさはゼロ。ダートにはいたって穏やかな雰囲気が漂っています。 ちなみに河川名である「トムイルベシベ」はアイヌ語で「トムイ+ルベシベ」となり、「トムイ」の意味はよく分かっておらず、「ルベシベ」は「峠道」の意味。しかし、トムイの意味が不明なので「?+峠道」となってしまい、これではアイヌ語のトムイルベシベが意味するところは分からねーし。 |
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ペナクシル林道分岐を過ぎてトムイルベシベ川沿いに渓流ダートを進んでいくと、今度は左の沢林道の左折分岐が現れました。これで2本目の支線林道分岐ですが、荒廃している様子もなくて、走り心地の良さそうなワダチダートが左手の森の奥に向かっていましたが、しかし、行く手はトラロープで封鎖中。
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どことなくハンドメイド感が漂う廃材利用の林道標。林道名と共に延長距離が2800mと記されています。ここは伐採現場へと向かうピストンですが、行く手を拒むように入口に張られたトラロープは、その先の自然災害を警告するものではなくて、純粋に林業関係車両以外は立ち入って欲しくないための処置でしょうなぁ。
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続いて3本目の支線林道、右折分岐していくソッケピラ林道が出現! トラロープによる封鎖はなくて自由通行状態でしたが、路面状況はあまり芳しくないようで、やや草深いワダチダートが森の奥へと続いています。伐採現場や土場へと向かっていものと思われますが、このソッケピラ林道もピストン。
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あからさまにアイヌ語チックなソッケピラ林道を示す林道標識。延長距離は1380mと短いですが、林道名と共にわざわざ「52林班」と記されていることから察するに、やはりこの林道は伐採現場へと続いているのでしょう。 しかし、いきなり「ソッケピラ」と言われてもなんのことだかさっぱり。「ピラ」はアイヌ語で「崖」という意味ですが、でも「ソッケ」の意味が分かんねーし。 |
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ソッケピラ林道分岐を過ぎると、いかほども進まぬうちに今度は鍋指林道の右折分岐が現れました。分岐の傍に立つ林道標はボロボロ状態で薄汚れていたため、林道名呼び延長距離がかなり読み難くなっていましたが、やはりこの鍋指林道も土場へと向かうピストンくさいな。ゲート封鎖はなくて、ぱっと見して路面状況はまともです。
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鍋指林道の林道標ですが、ご覧の通り風雨に晒され続けてボロボロ状態・・・。木板にはコケが付着して薄汚れているので記載文字がかなり読み難いですが、近づいて目を凝らして眺めると、そこに延長距離が2620mと記されているのが分かります。 また、林道標の支柱には「滝森林事務所 87・88・89・90号土場→」と記された板が括り付けられており、これによって鍋指林道が伐採現場の土場へと向かう林道であることが分かりますが、ここもピストンだな。 |
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予想していた以上に未知なる支線林道がザクザクで嬉しくなってしまいますが、5本目の支線林道は右折分岐していた背光林道でした。ゲートによる封鎖はされておらず、ワダチダートが薄暗い森の奥へと向かっていましたが、おそらくここも伐採現場へと向かうピストンだと思って間違いありません。
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背中の光? 後光? しかし、背光とは変な林道名だな。神様の光明を想像させる変わった林道名ですが、どうやらアイヌ語由来の地名でもなさそうだし。誰がどのように命名したのか不明ですが、延長距離も1140mとかなりショートです。
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続いて6本目の支線林道であるアチャボナイ林道の左折分岐が出現! ゲート封鎖はされておらず、立ち入り自由になっていましたが、しかし、ここはこれまでに見かけた支線林道とは異なって行く手は草ボーボーで藪に埋没しています。おそらく伐採現場へと至るピストンですが、もう久しく使われていないのでしょう。
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トムイルベシベ川の支流「アチャボナイ川」伝いに遡るアチャボナイ林道の林道標。明らかにアイヌ語由来の河川名から名付けられた林道名ですが、「アチャボナイ」がアイヌ語でなにを意味するのかについては不明・・・。林道標には「53林班」とも記されていますが、ここは延長距離も1210mとかなり短いです。
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アチャボ内林道分岐を過ぎても、トムイルベシベ川沿いにひたすら快適な渓流ダートが続く上武利林道。路面状態もきわめて良好であり、なんらストレスは感じません。このまま湯の山峠まで一気に進めてしまいそうな予感がします。
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ダートのすぐ右手に流れるトムイルベシベ川の渓の眺め。上武利林道を進んでかなり上流域まで遡ったため、川幅もぐっと狭まってきましたが、鬱陶しいウシアブや蚊もおらず、流れる水は澄んで美しく水量も豊か。これほどの清流ならば、アメマスやオショロコマが棲んでいるという話もあながちウソではなさそうだな!
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やったー、シットク林道発見! やがて現れたシットク林道の左折分岐ですが、これで発見した上武利林道系の支線林道は実に7本目! ここも伐採現場へと至るピストンですが、路面はやや草深い状態。ゲート封鎖はなくて自由通行状態になっていましたが、立ち入る車両はほとんどないのだと思われます。
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延長1280mで56林班の森の奥へと向かうシック林道の林道標。またしても現れたカタカナ表記の変な林道名ですが、もちろんこれはアイヌ語由来の地名で、「川の曲がり角」とか「ひじ」を意味するそうですよ。気がつかなかったですが、しかし、この付近に地名になるほど急激にカーブしている川の曲がり角なんてあったかな?
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そして8本目となった支線林道分岐はパンケ林道でした。本線の上武利林道もここまで進んでくると若干草深くなってきますが、右折するパンケ林道はそれ以上に草むして廃れた状態でタイヤ跡もなかったです。伐採現場に向かっているのだと思いますが、ここもピストンで、もう久しく車両の立ち入りが途絶えているっぽかったですよ。
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分岐の傍の藪の中に立ってたパンケ林道の林道標。林道名の「パンケ」は北海道ではよく目にする地名で、アイヌ語で「川下」を意味するのだそうです。ちなみに延長距離は上武利林道系の支線の中では長めで1980m。
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続いて9本目の支線となるは鍋山右林道の右折分岐が現れますが、ここは上武利林道では要注意な分岐。湯の山峠方向は道なりの直進ですが、右折すると上武利林道→鍋山右林道→鍋山左林道→分岐林道→道1070のルートで道道に戻ってしまいます。 ただし、それは地図上での話。現状としては鍋山右林道は分岐直後に藪の中に完全埋没しています。というわけで鍋山右林道は事実上廃道化しており、したがって林道標も撤去されてしまったらしく、ここに道標の類はなにも設置されていません。 ちなみに鍋山右林道方向は某ツーリングマップルにも完抜けルートととして記載されていますが、現状としては絶対に通行不可能なのでそのつもりでね。それにしても、ここが通り抜けられたのはもう何年前のことかな〜? |
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廃道化していた鍋山右林道を確認したら上武利林道をさらに前進しますが、やがてダートは急激に廃れてきます。最低限の路面維持として藪刈りが行われたみたいですが、路肩には人の背丈を超える高さでクマザサの藪が連なり、迫り出した藪や木々の枝で幅員は著しく狭められてしまい、ここは緑の回廊そのものでした。
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閉塞感抜群な藪の回廊を進み、車両の通行が途絶していた上武利林道をさらに前進していくと、10本目となる支線林道の分岐地点が出現! 直角に右カーブしている方向が上武利林道本線で、直進側が支線の平林道になっています。ここも伐採現場へと向かうピストンですが、しかし、行く手は分岐直後に藪に飲まれて消滅済み・・・。
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他の支線林道は、北海道らしくアイヌ語チックな林道名が付けられているというのに、ここは「平」の一文字だけですか・・・。なんだか貧相でショボい感じの林道名ですが、延長距離もたったの1060mしかねーみたいだし。
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そしてもう一方の上武利林道の状況ですが、残念ながら普通にやって来れたのはここまででした。行く手はトラロープで塞がれており、落石や崩土、不法伐採、不法投棄のうちいずれかの理由によって通行規制する旨のビラが括り付けられています。 ビラには「通行禁止」とか「通行止め」とは記されておらず、また、強行◯破はたやすいですが、しかし、この先は自然災害が発生している可能性が非常に高いため、潔く従うことにして撤退を決意。生田原本流林道分岐まで残り1.6キロ、湯の山峠までは3.1キロの地点でしたが、まあ、自然相手では仕方ありません。 |
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というわけで勇気を持って潔く撤退を決意、上武利林道を退出すべく今来た道を引き返します。これで湯の山峠に向かう4つあるルートのうち、18号林道、生田原本流林道、上武利林道が通行不可に陥っているのを確認。 残るルートは北見市「留辺蕊町大和」のR39からのシケレベツ林道経由のみですが、しかし、訪れるまでもなく、とっくに通行不可に陥っていることは事前情報によって確認済み。というわけで、湯の山峠に向かう全てのルートが全滅していることが分かってしまった瞬間でもありました。 ちなみに上武利林道から分岐している支線林道ですが、未到達の生田原本流林道の分岐も合わせると、その数はなんと11本! さすがにそれら全てを探索調査するだけの時間的余裕はなくて、全て入口から眺めるだけに留めておきましたが、しかし、上武利林道に未知なる支線林道がはこれほどザクザクだったとはね! |
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