2022 北海道林道探索ツーリング 8月13日(土)晴れのち雨 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
17日目[10]  紋別市「紋別 Monbetsu→ 網走市「網走 Abashiri もどる  






ガソリン給油量 10.23L 給油回数3回 ガソリン代 1805円 総走行距離  258.1 km / ダート走行距離 58.2 km トップへもどる


そして通され客室がここ。小じんまりとした和室の六畳くらいだったと思いますが、北海道らしくガスストーブとクーラーが装備された部屋にはすでに布団が敷かれ、その他にテレビと冷蔵庫、そしてお茶セットが備え付けられていました。

パッと眺めたところ、普通の旅館の普通の旅館の小部屋ですが、別に不満はなし。基本的に跳ねるだけなので、温泉と夜メシさえ問題なければこれで十分っす!







うむ、そうきたか。客室に入ったら、さっそくお約束で窓をガラリと開け放って外を眺めてみますが、旅館の外壁があるだけで景観的なものはなにもなーし!







部屋で旅装を解き、備え付けのお茶セットで煎茶を飲んで一息入れたら、夕食前にまずは温泉へゴー! 「男ゆ」の暖簾をくぐって浴場に向かいます。もちろん網走湖畔温泉は初めてなので、はたしてどんな湯なのかとても楽しみです。







ちなみにこの時はまだコロナ真っ最中だったので、脱衣所には黙浴と、温泉効果が薄れてしまうため加水しないようにとのお願いが掲げられていましたよ。







そしてこれが温泉旅館よしもとの浴場です。内湯のみで露天はなくて、浴槽もタイル張りのオーソドックスなものですが、浴室内にはほのかに温泉臭が漂っていて、それはそれでいい感じ。夕食前のまだ他の宿泊客もやってこない時間を狙っての入浴ですが、温泉宿ではこれは基本。おかげで独り占めで湯を楽しむことができました。







コポコポコポ・・・。浴槽の片隅から源泉温度44.78℃で僅かに硫化水素臭のある無色透明の緩和性低張高温泉、いわゆる単純温泉の湯が静かに浴槽に注がれていましたが、網走湖畔温泉そのものはわりと新しくて、網走湖の東岸で1981(昭和56)に掘削された温泉ボーリングをきっかけとして開発された温泉地だったりします。

また、網走周辺には全国的に知名度のある温泉が無いことからも分かるように、網走地域の温泉は湧出量に乏しくて温度も低いのが特徴。なのでこれまで温泉や地熱開発を目的とした大々的なボーリング調査は行われてきませんでしたが、たとえ実施したところで、地学的にみても大したものは得られない可能性が高いのだそうです。

ただし、その代わりにこの地域にはいくつかの冷鉱泉の存在が以前から知られており、そのせいか知りませんが、細々としたマイナー温泉施設が点在しています。







い〜い湯〜だ〜な〜、あははんっと! ふぅ〜、朝から夕方まで散々ダートを走りまくって疲れた身体に網走湖畔温泉郷の湯が染みるぜぇ!

美しいオホーツクの海岸ダートや、あえなく撤退を余儀なくされたバイラギ林道などなど、今日一日の出来事を思い起こしながら、ゆっくりと湯を楽しむ至福の瞬間がここに! そして温泉で十分に整ったらお次は待ちに待った夕食ですよ!







というわけで、期待に胸膨らませて和風レストラン兼食堂に向かいましたが、なぜかテーブル席ではなくて、仕事関連の宿泊者らしきオッサンと2人横に並んで喫茶スペースのカウンターに用意されていた旅館よしもとの夕食です。

1尾丸ごと出されたナメタカレイの煮付けがインンパクトあるので、ぱっと見すると海の幸満載で豪華に見えるかもしれませんが、しかし、残念ながら料理は観光地の観光旅館にありがちな、ちゃっちゃと皿に乗せれば終わり的なよくある手抜き系。内容的には「並み」か「それ以下」でしたが、この日のメニューは以下の通り。

オードブル3種ナメタカレイの煮付けワカメとタコの酢の物
お刺身(サバ・サーモン・ホタテ貝柱・タコ各1切れ)メンチカツ寄せ鍋
白いごはんタクアン(1切れ)





北海道グルメコレクション No58 ナメタカレイの煮付け [ 温泉旅館もとよし / 網走市 ]
うむ、これは網走沖で獲れた「ナメタガレイ」を丸々1尾使った煮付けだな。

ナメタガレイは北海道〜日本海、太平洋岸の各地で漁獲され、
地方によっては「ヤナギカレイ」とか「ババガレイ」などとも呼ばれる大型のカレイ。
関東以北の東日本では高級魚とされ、
お刺身など生で食べるよりも火を通して唐揚げや煮付けた方が美味しい魚です。

旬は春から夏にかけてで、
柔らかくて身離れのよい身には上品な甘味と旨味があり、
醤油と相性が良いので甘辛の煮付けにして食べると最高に美味しいんだよな〜!


丸々1尾出されたナメタガレイの煮付け以外は残念ながら「・・・。」であった夕食メニューですが、まあ、ここは観光地の観光旅館なので仕方ねーか。

これ以上文句は垂れず、さっそく市内のセイコマで買った北海道限定の「サッポロクラシック500(税込286円)」でセルフ乾杯してから食べ始めますが、しかし、一人客はカウンター席に押し込めるという宿の愛想のない塩対応はよろしくねーな!







ちなみにカウンターのすぐ傍にテレビが置かれていたのですが、おかげで右隣に座ったオッサンはもちろん、テレビを眺める宿泊客の視線が必然的にこちらに集まってしまい、なんとも落ち着かず居心地の悪い食事をすることに・・・。

百歩譲って席がないのならば仕方ないですが、食堂内には空いているテーブル席があるというのに、それでいながら狭苦しいカウンターにオッサンと隣り合わせで座らせるという理不尽な対応にムカムカが募って我慢の限界!

結局、食事の途中でしたが、ここは強気で宿のオヤジに席替えを要求。テーブル席に移動して夕食を済ませましたが、おかげで夕食はあまり美味しくなかったな・・・。

しかし、県民性というか道民性なのか、北海道の宿には本州の宿と比べて「接客態度がよろしくない場合が多い」という悪い特徴があったりします。なので、全ての宿がそのようなわけではないですが、傾向としての塩対応は泊まる前からある程度予測されていたことであり、今回は運悪くそのような宿に当たってしまったというわけ。

ちなみにみネットでの宿の口コミが参考になるのは悪評価のみ。高評価については、イマドキは盛り放題のヤラセで当てにならないのは言うまでもないですよね。つーわけで、この日は食後はふてくされて部屋に篭ってすぐに寝ちゃいましたとさ。

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