椎取神社
  三宅島の見所スポット[ 神着エリアのジオスポット ] 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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村営バス「椎取神社前」バス停から徒歩1分

椎取神社
〜2000年噴火による災害・泥流に埋まる鳥居〜
椎取(しいとり)神社を取り囲む原生林は、三宅島の中でも特に深く神々しい森でした。
2000(平成12)年噴火では、島の北東部に大量の火山灰が降り注ぎ、
大雨になると水を含んだ火山灰が斜面を流れくだりました(火山泥流)。
さらに、中腹の山肌を削って土砂を巻き込んだものは土石流となって、山麓を襲いました。

椎取神社の森は、泥流に埋まって根からの呼吸が困難になり、その後の火山ガスの影響もあって、
数年後には壊滅状態になりました。
しかしながら、今では、森の再生が着々と進んでいるのが観察できます。
[ GEO POINT ]火山泥流と森の変化 Volcanic mud flow and The change of the forest


2000(平成12)年7月
2000年最初の降灰があった。



2000(平成12)年8月
泥流が押し寄せる。



2001(平成13)年3月
埋没してしまった鳥居と社。



2003(平成15)年3月
周囲の森が立ち枯れる。

地面に埋もれてちょこんと頭を出した鳥居

2000 (平成12) 年の噴火は三宅島の北東部に大量の火山灰を降らせ、 大雨が降るたびに水を含んだ火山灰が火山泥流や土石流となって斜面を流れ下りましたが、その泥流に埋もれてしまった椎取神社の鳥居と社殿がジオスポット「椎取神社」です。

三宅島一周道路沿いに建つ現在の椎取神社のすぐ左隣にあって、ここは三宅島を訪れる観光客のほとんどがやってくる人気のスポットになっています。人気の理由はズバリこの状態、すなわち強烈なインパクトを放つ地面に埋まった鳥居の存在でしょう。

「ん、なにか?」とでも言いたげに地面からチョンと頭を出した鳥居の姿にはどこかコミカルさもあって、吹き出しそうにもなりますが、この地を襲った泥流は笑い事じゃないんだよな〜。徐々に泥流に埋まりつつある椎取神社の鳥居と社殿の様子は案内板の連続写真で眺めることができますよ。






埋まった社殿と回復しつつある森の緑

鳥居の数十メートル先には、これも泥流に埋もれて屋根だけが地面から頭を出した状態の社殿が雑草にまみれて残っています。泥流が建物を半分の見込んだ状態に「なんだこれは?!」と凝視してしまいますが、ここでのジオスポット的な見所はもう一つ。

椎取神社の鳥居と社殿を飲み込んだ泥流は周辺の森をも埋めてしまい、根が埋まった樹木は呼吸困難となり、その後の火山ガスの影響と重なって数年後には森は立ち枯れて壊滅状態になってしまったそうです。

しかし、その後森の再生が進んで森の緑が回復しているらしく、その様子は鳥居と社殿の周辺の森からも確認できましたが、このように森の回復状況が観察できることもジオスポット的な見所だそうです。

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