焼場
  三宅島の見所スポット[ 神着エリアのジオスポット ] 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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  神着エリア
  神着エリアのジオスポット
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    5赤場暁
    6ひょうたん山

村営バス「湯舟グランド前」バス停から徒歩1分

焼場
〜明治7年(1874年)噴火で流出した溶岩流〜
三宅島史によれば、「噴火は、明治7年(1874年)7月3日正午頃より始まり、雄山西北の中腹より大小の噴石を飛ばした。
流出した溶岩により東郷集落の30軒余は埋没消失した。
翌4日は、坪田村のほうへ焼広がり、5日は少し静まったが噴火は続いた。7日北東風晴れ。
午前10時より雨、噴火は穏やかになり一同喜ぶ。流人の死者1名」とあります。

このときの溶岩流が流れ下った一帯を焼場(やけば)と呼んでいます。
噴火から140年を経てすっかり緑が回復していますが、
よく観察すると松やヤマザクラ、オオバヤシャブシの幼樹が多いのに気がつきます。
海岸では、この溶岩流が観察でき、これを掘削して、湯の浜漁港が作られました。

このとき流出した溶岩の中には、大きな灰長石(かいちょうせき)の結晶が目立ちます。
[ GEO POINT ]火口列 Fissure vent
山頂カルデラの縁の神着側には、火口に水を湛えたスオウ穴があります。
その下にミソド穴〜コシキ穴〜大穴と直径200mほどの火口が続いています。これらの火口は、
7世紀後半から9世紀頃の噴火によって形成されました。
このように、噴火割れ目に沿って火口が直線的に配列したものを、火口列といいます。

今はここがどのような場所なのかよく分からない焼場

東京都三宅支庁がある伊豆から坪田方向に三宅島一周道路 (都212号線)を進むと、村営バス「湯舟グランド前バス停」のすぐ脇にあるのがジオスポット「焼場」です。

明治7 (1874) 年に発生した噴火で溶岩流が流れ下った場所がこの辺りで 「やきば」ではなくて「やけば」と呼んでいるのですが、さすがに噴火から140年以上も経過した今は案内板を眺めないと、どのような場所なのか分からなくなっています。

都道沿いにあるので、三宅島を一周すれば必ず通りがかるジオスポットですが、かなり地味。案内板で当時の様子を想像するしかありませんが、すぐそばにある湯ノ浜魚港は海岸に到達した溶岩流を掘削して作られたものらしいですよ。






ジオスポット案内板の脇に立つ村営のバス停

バイクやレンタカーでならば簡単にアクセスできますが、そうでない場合は1日5本の村営バスを利用するか、自転車を漕ぐか、もしくは歩くしかありません。しかし、わざわざ観光目的で訪れるほどのスポットではなくて、通りがかったついでに案内板を眺めたというのがほとんどだと思います。

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