2023 東北縦断 紅葉林道探索 〜 懐かしの地を再訪せよ! 〜 10月30日(月) 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
3日目[9]  → 関川村「高瀬温泉 Takase Onsen もどる  






ガソリン給油量 8.06L 給油回数 3回 ガソリン代 1495円 総走行距離 290 km トップへもどる
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おお、これが旅館山路の温泉かぁ! 床に埋め込み式の湯船は大人が2人ほど入るのがやっとな大きさでしたが、一歩浴室内に足を踏み込むとムワッとほのかな温泉匂いが漂い、熱い湯が縁までなみなみと注がれていい感じ!







湯船の隅にある源泉蛇口。源泉温度72℃の熱い湯はその高温ゆえに、一度水瓶に受けられてからあらためてコポコポと湯船に注がれる方式でしたが、これで多少は温度を少し冷ましているのかもしれませんが、しかし、まさに焼け石に水。いきなり湯船に飛び込んだならば、アチチッと火傷してしまいそうなほどの湯の熱さでした。

そういう場合は源泉口の隣の蛇口からホースで冷水を注いで湯を冷ましますが、勢いよく冷水を投入して湯船を掻き回すことおよそ5分。せっかくの源泉が水で薄まってしまいますが、でもこれでようやく湯に浸かれる温度になりました。とはいっても、水の投入をストップすると徐々にまた熱くなりますけどね。







ふぅ〜、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉の熱い湯が全身に染み渡るぜぇ! 浴室の窓を半開にして外の冷気を取り入れつつ熱い湯船にじっと身体を沈め、秋の紅葉林道探索で冷えた身体をじっくりと温めますが、やっぱり林道と温泉は切り離せねーな!







浴室内の壁に描かれていた風情ある滝の風景画。そして湯船の縁には無数の石が積まれていて、その隙間からも源泉が湯船に流れ込むという趣向になっていましたが、こちらは夏場にだけ使用するらしかったです。







温泉で整った後は部屋で茶をすすりながらテレビを眺めて過ごします。まったりとした時間が流れてウトウトと眠くなりましたが、ごはんまだかな〜。







そういえば宿の本棚には「山のはなし」という本がありました。夕食ができるまでパラパラと読んでみましたが、どうやら郷土系の冊子らしく、ここ関川村周辺の古老から聞き取りした昔の山の思い出話が紹介されていました。田舎の宿に泊まると、よくこの手の本があったりしますね。







おや、囲炉裏があるじゃないですか。女将さんの「食事の用意ができましたよ〜」の呼び声で1階の食堂に向かうと、広い畳敷きの中央に囲炉裏があって、そのすぐ横のテーブルに夕食が用意されていました。ただし、残念ながら囲炉裏に火は入っておらず、その代わりに暖房用の灯油ストーブが置かれていました。







おお、あるわあるわ。物凄い大量の写真が食堂内の壁にベタベタと! どうやらこの旅館山路は釣り師御用達の宿らしくて、釣り系の常連客がたくさんおられるようです。宿のご主人も自ら釣り倶楽部を主催しておられるとのことで、個人の釣り客以外にも数グループの釣り倶楽部が旅館山路を常連宿にしているんだって。







じゃじゃーん、待ちに待った夕食です! 密かに期待していた郷土料理や地元食材を使った料理は出ませんでしたが、食卓には鶏鍋を中心に美味しそうな手作り料理が品数豊富に並び、これはこれで満足だったので問題なーし!

なんとなく女将さんが普通の食材を使った料理であることを申し訳なさそうにされていましたが、旅館山路のこの日の夕食メニューは以下の通り。

鶏鍋イワナの甘露煮豚ロースのニンニク醤油焼きサラダ添えヒラメの刺身
冬瓜とナメコの煮物エビとカリフラワーのマリネ鶏肉の肉巻き
おしんこ(ニンニク、ダイコン、青菜)白いごはん







お疲れ様〜っす! 本日の宿泊客は当方のみで、誰もおらず貸切状態であった食堂にてまずはアサヒでセルフ乾杯。今日もよく林道を走りまくった自分へのご褒美でキンキンに冷え切ったやつをグビグビと喉に流し込んでやりました。







ぐつぐつぐつ・・・。おお、イイ感じに鍋が煮えてきましたよ。ネギにエノキ、ニラ、マイタケ、シュンギク、そして豆腐にシラタキが入り、鶏肉もたっぷりの鍋は野菜と鶏肉からイイ出汁が出て美味しそう。やっぱ寒い秋の夜は鍋が最高なんだぜぇ!







おっとこいつも忘れちゃいけねーな。ビールでセルフ乾杯したらお次は地酒カップで晩酌ですが、選んだのは新潟県阿賀町で1843(天保14)年に創業した「麒麟山(きりんざん)酒造」の「麒麟山 伝統辛口カップ(180ml)」。

麒麟山酒造のレギュラー的存在の普通酒で、伝統的に辛口にこだわる蔵元のスタンダードな辛口タイプのカップ酒です。伝統の辛口ということで「伝辛 / でんから」の愛称で親しまれて人気があり、県内のコンビニで普通に売られていますが、お値段も270(税抜き)円とトリーズナブル。食中酒として冷やでもお燗でもイケますよ。







女将さん手作りの料理を肴に地酒カップでちびりちびりと酒呑みをやりますが、これは薄く切った鶏肉(?)でなにかの具材を巻いて焼いた肉巻きのようなもの。初めて見る珍しい料理でしたが、これがまた美味しくて酒の進むこと進むこと!







続いて新潟県村上市の「大洋酒造」の「大洋盛 金乃穂カップ」。大洋酒造は江戸時代の昔から酒造りが盛んだった村上の14の酒蔵が合併して1945(昭和20)年にできた酒蔵で、当初は「下越銘醸株式会社」として発足していますが、1950(昭和25)年に現在の大正酒造に社名を変更しています。

そんな大洋酒造のレギュラー酒がこの大洋盛金乃穂カップ。料理との相性も抜群で、毎日の晩酌用に最適だと人気のあるお酒なんだよな。お値段も180mlで250(税抜き)円とお求めやすく、県内のコンビニでも普通に売られています。呑み方のお勧めは常温からぬる燗、熱燗とのことですが、もちろん冷やや常温でも旨いっす。







その後、地酒カップで晩酌しつつゆっくりと小一時間ほどかけて夕食をいただきましたが、シメはやっぱりこれですね。茶碗によそった白飯にお新香を乗せて熱々の茶をぶっかければ、あっという間にお茶漬けの出来上がり! ズズズ・・・と飲み込むように駆けつけ3杯でお腹にぶち込みましたが、これが最高に美味かった!







夕食後、ホロ酔い気分で高瀬温泉のメインストリートをブラついてみましたが、見事なまでに真っ暗! 昭和のバブルの頃にはここ高瀬温泉にもカラオケスナックなどがあったらしく、それこそ「ロマンスの神様〜♪」など酔客が歌い騒ぐ声が聞こえていたことでしょうが、今は寂れて夜はこんな感じ。まあ、時代の流れですなぁ・・・。

というわけで風邪を引く前に部屋に戻り、その後はテレビを眺めながらゆっくり過ごしましたが、気がついたら寝落ちでテレビつけっぱなしで寝ていましたとさ。

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