ガソリン給油量 8.28L | 給油回数 2回 | ガソリン代 1565円 | 宿泊費 7950円 | 総走行距離 159.0 km | トップへもどる |
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長洞林道を退出後、R257を中津川市街地方向に進んで塞の神トンネルを潜り抜けた直後、中津川市付知町「白谷」で左折分岐で開始している名無しダートの入口(50)までやって来ました。場所はトンネルを出た直後の左折路なので分かりやすいですが、車の速い流れに乗っていると通り過ぎてしまいがちなので要注意!
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R257からの入口を振り返るとこんな感じ。事前情報なしで偶然通りがかった場合は、おそらくその存在すら気が付かないかもしれません。また、ダート入口付近の国道を往来する車の流れは速いので、アプローチする時は余裕を持って手前からウインカーを点灯させて曲がらないと、後続車が迫ってとても危ないですよ〜。
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いざ名無し系ダートに突入すると、入線直後の地点に設置されていた森のクマさん注意看板を眺めつつ、ヒノキ林が広がるの森の奥へと進んでいきます。 ちなみにこのダートですが、R257の塞の神トンネル東側出口付近(中津川市付知町白谷)から県486(中津川市付知町大起 / おごせ)(56)の間を延長距離およそ8kmで結んでいます。国道からの入口地点の標高が590mであるのに対して、最高所地点の標高は890mであり、そして県道側出口の標高はおよそ557m。 つまり高低差333mを駆け登って下る本格的な山岳ダートなのですが、それでいながら肝心な林道名が不明なんだよな〜。ネットでは「白谷大起林道」と仮称さていますが、現地には林道標の類はなにも設置されておらず、実のところ正体は不明。したがって当サイトでは便宜上「名無し系ダート」として紹介します。 |
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名無し系ダートに入線すると、まずは小砂利系フラットダートの緩やかな登り坂でスタートしますが、美しくきれいに枝打ちされて、まるで針山のように整然と林立する道すがらのヒノキ林が見事!
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あたかも緑色の絨毯を敷き詰めたかのようにクマザサで覆い尽くされていたヒノキ林。すっくと立ちそびえる樹林の足元では、列をなして淡い黄色や橙色に色付く紅葉が彩りを添えていましたが、手前からクマザサの緑色、紅葉の橙色と黄色、そしてヒノキの濃い深緑色とがそれぞれ色彩の層をなしているのがきれいだな〜。
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ヒノキの美林地帯を通り過ぎると、やがて「白谷」と呼ばれる「付知川」の支流が寄り添ってきます。ダートは岸辺の崖上を進んでいきますが、立ち止まって眺めた白谷の流れは清流というに相応してなかなか美しかったです。
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ダートの路肩から見下ろした白谷の清流。ヤマメやアマゴが棲んでいそうですが、白谷という河川名の通り、じっと眺めていると流れがなんとなく白く濁っているような気がしたけど、それって気のせい? ちなみに白谷は恵那漁業協同組合の禁漁区になっているので、ここでヤマメやアマゴを釣ると密漁で捕まります。
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ダート分岐発見! 道すがらに白谷の渓を眺めながら進んでいくと、白谷をコンクリ橋で左岸に渡る左折分岐(51)が現れますが、本線は橋を渡る左折方向になっています。ならば直進側はというと、そちらはチェーンゲート+バリケード1基で封鎖された立ち入り不可な地理院地図には未記載の極短ピストンになっている模様。
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分岐の直進側は白谷支流の沢伝いに遡るショートなピストンですが、極短ピストンであるにもかかわらず、なぜかチェーンゲートとバリケードで立ち入り拒否の強い意思表示がなされています。「なぜそこまで頑なに?」と思ってしまいますが、その理由はゲート支柱に括り付けられた白看板を眺めると分かります。
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この上流は水道水源地です。 関係者以外一切の立入りを禁止します。 中津川市 |
うむ、納得! そういえば長洞林道では旧加子母簡易水道の貯水槽を見かけましたが、この先には旧上付知町簡易水道の水源地があるので、これはもう絶対に関係者以外の者には立ち入って欲しくないわけだな! もしも水源地の沢がハイカーや釣り師、山菜盗りの野糞や立ちションなどで汚染されたらもう最悪だし・・・。
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なので支線ピストンに強行突破で立ち入るようなことはせず、分岐は左折して名無し系ダート本線へと進路を取りますが、ここにも森のクマさん出没注意看板が! 怖い森のクマさんといえば、NHKスペシャルで全国放送され、最終的には2023(令和5)年に呆気なく駆除されたヒグマ の「OSO18」が超有名ですが、本州のツキノワグマについては、2016(平成28)年に秋田県鹿角市で4人を食い殺し、その後、猟友会によって射殺された「スーパーK」が知られています。 |
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うむ。しかし、注意しろと言われても具体的にどうすればいいのやら。ちなみにクマはペンキなど油性の塗料や灯油などの匂いが大好物。山奥の林道で、白く塗られた林道標や道標が引っ掻かれたり、欠けているのをよく見かけますが、それは塗料のペンキを好むクマがかじった跡であることが多いです。 その一方で、クマが嫌うのは唐辛子やワサビ、ミント、コショウなどの香辛料。クマの食害が深刻化している各地の農園では近年、それらを染み込ませた杭を設置することで食害を防いでいたりします。なので、本当はクマ鈴などを持ち歩くよりも、それらを全身に塗りたくった方が効果的だったりするかもね。 |
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なだらかに、しかし、途切れることなく登り坂が連続し、急斜面にへばり付くように進んでいきます。現在地の標高はおよそ700m付近。ダート入口からここまで高点差100mほどを登ってきましたが、路面は荒れもなくて良好。順調な展開です。
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その後も順調に進んで白谷の源流付近までにやって来ました。すると白谷を右岸に渡るコンクリ橋が出現しましたが、コンクリ橋を渡った直後に右折ダート分岐があるのを発見! ただし、分岐に近づく前にまずは橋上から白谷を眺めてみます。
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橋上から見下ろした白谷源流の流れです。急斜面を白い飛沫を上げて勢いよく水が流れ下るかなりの急流でしたが、下流方向では倒木が何本もバキバキに折り重なって沢に向かって倒れているの目撃。ここ、大雨時には暴れ沢になるんだろうなぁ。
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V字に深く切れ込んだ白谷の谷間を覆うようにバキバキに倒れまくっていた倒木。根元から倒れているところをみると、相当な大雨もしくは暴風雨でななぎ倒されたものと思われますが、撤去困難なのかそのまま放置されているくさかったです。
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みるからに冷たそうな白谷の清冽な水。魚影は全く確認できませんでしたが、おそらく昔はイワナとかヤマメがウジャウジャだったのだと思います。
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白谷の谷間の斜面を眺めてみましたが、こんな急斜面にまできれいに枝打ちされたヒノキがびっしりと! 斜面を彩る赤や黄色に紅葉した下草がきれいでしたが、斜面をよく眺めると倒木が斜面のあちこちに散乱しています。これっても人為的に切り倒された間伐材でしょうか? それともやはり暴風雨による倒木?
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そしてこれがコンクリ橋を渡った直後の右折ダート分岐(52)です。手前から眺めると本線ルートは道なりの左折方向に見えていますが、さにあらず。左折側は330mほどの名無し作業道ピストンで、本線ルートは右折方向になっているんですね。 というわけで、本線ルートはここで東(画像右手)へと進路を変えて白谷から離れ、ダート最高所地点を目指して本格的な山岳区間が開始するみたいです。 |
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分岐の道なり、すなわちピストンになっている直進方向ですが、初めてやって来るとこちらが本線だと思ってしまいがち。しかし、その先の路面状況は分岐を境として唐突に草深く悪化してまい、その状況から判断して「本線ではない」と分かる感じ。そしてようやく右折側が本線だと気がつくんですね。
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というわけで分岐は右折しますが、路面状況的には若干廃れた雰囲気が漂い、「本当火こちらが本線?」と思ってしまいますが、そのようなシーンで役立ったのが持参の地理院地図。地図を眺めると直進方向はピストンとして記されており、よって右折側が本線ルートだと分かるんだよな。
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ゲート出現! 分岐を右折してしばらく登坂していくと、予期していなかった鉄柵門ゲートが突然現れました。思わずドキリと緊張したものの、よく眺めるとゲートは開放されたままの状態で廃ゲート化されていた模様。したがってなんの後ろめたさもなくゲートは通過させていただきますが、ちぃ、焦らせやがって・・・。
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廃ゲートを過ぎると、右に左にカーブを繰り返しつつ、斜め45度に岩屑が堆位した崖崩れ箇所を眺めながら、標高890mのダート最高所地点に向かって連続勾配を一気に登り詰めて行きます。山岳ダートなので若干のガタガタ感はありますが、それでも路面状況は基本的には良好。順調にダートを進んでいきます。
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おお、崖上の紅葉がきれいです! 山岳ダートの常で道すがらには崖崩れ斜面が頻繁に現れますが、そのような地点では崖の際に黄色や橙色の紅葉が必ず見られましたが、背後の針葉樹林の深緑色に鮮やかな黄色や橙色の色彩が映えて、ことさらきれい! 紅葉が現れるたびにその場で立ち止まって眺めてしまいました。
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左折ダート分岐出現! その後、さらに進んで標高840m辺りまで登坂していくと、枯れ草まみれになった左折分岐(53)が現れました。持参の地理院地図によれば、手前の分岐(52)の次に現れる左折分岐が猪之谷林道へと連絡する于峠八丁作業道であるはずなので、ここが于峠八丁作業道入口かと思ってしまいましたが・・・。
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左折ダート分岐を振り返るとこんな感じですが、お約束の作業道を示すヒシ形も設置されておらず、本当に左折方向が于峠八丁作業道なのかと悩んでしまう状況。路面は枯れ草まみれでかなり廃れていて、なんだかとても怪しい感じです。
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名無し系ダート本線から左折分岐していたダートの様子ですが、雑草が伸び放題であからさまに廃れていますなぁ。分岐直後からこのような状況ではとても猪之谷林道まで行き着けないと思われましたが、結果から述べると左折分岐の正体は于峠八丁作業道ではなくて、延長距離不明な廃れたピストン作業道。 分岐を右折して600mほど進むと、地理院地図に記載された于峠八丁作業道の左折分岐が現れるのですが、どうやらここは地理院地図にも未記載なピストンだったらしいです。そのため于峠八丁作業道入口と間違えてしまったんだよな〜。 |
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