雄山環状林道 / Oyamakanjyo 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
雄山環状林道 [1] [2] [3] [4] [5] [6]
の山峠への村道分岐を過ぎて、いよいよ雄山環状林道の核心たる寸断地点へと肉薄する区間へと進撃開始! ちなみに三宅島の林道については旅行系のブログや三宅島への移住者ブログなどで散見され、雄山環状林道についてもそこそこ紹介されていますが、林道探索視点で紹介されているわけではないため、通り抜けできないこと以外は大雑把過ぎて詳細がよく分からないのが現状です。しかもそれが一般観光客が立入ることのまずない寸断地点へと近づく区間となればなおさら情報は皆無。おそらく100年待ってもこの林道の全貌を紹介する詳細な探索報告は出てこないと思われます。2000(平成12)年の風化以降、ある意味、禁断化してしまったこの先の区間、果たしてどうなっているのか実に楽しみだぜぇ!
ェーンの張られていたゲート地点の先はなだらかですが、連続した簡易鋪装の登り坂が続きます。歩くと地味に疲れそうな勾配の続くこの辺りもかつての噴火で噴き出た溶岩が流れた場所。現在は生い茂る灌木の緑でカムフラージュされていますが、山腹の割れ目火口跡の沢筋を渡る地点では、その下に隠された荒々しい溶岩層を眺めることができました。
→ 沢(下流 / 左)を眺める!
→ 沢(上流 / 右)を眺める!
るで崩壊地のような荒々し過ぎる斜面の沢筋を超えてなおも登っていくと、嬉しいことにここで路面の鋪装がダート化します。雄山環状林道に残存するダート区間の3ヶ所目ですが、一般車両の途絶えたこの区間、果たしてダートは廃れているのか、それとも人知れず極上状態となっているのか、ますます探索調査のヤル気が出てきましたよ。
存ダート区間に勇気百倍、背中を押されるように未知なるその先へと前進しますが、やがて「三七沢」と思われる沢を渡る橋に差しかかります。橋の規模は大きくて、相当なお金がかかっていそうな立派さですが、橋上からの景観もまた凄まじく、そこに立てば必ずや想像を絶する大地のパワーを思い知らされてしまうことでしょう。ここ、たぶん雄山環状林道の中では最高の迫力さが体感できる橋だと思います!
→ 三七沢(下流 / 左)を眺める!
→ 三七沢(上流 / 右)を眺める!
→ 雄山を眺める!
七沢の崩壊地の凄まじい迫力を存分に味わったら、沢の左岸へと渡ってさらに斜面を鬼坂で登ります。「しよくもまあこのような場所に林道を取り付けたな」と感心しますが、林道が崩壊地まみれの雄山の危うい斜面を登っていくことを考えれば、路面が簡易鋪装されているのも少し納得できるかも・・・。そんなことを思っていると、トラロープが張られているのを発見しましたが、これはその先の林道寸断箇所へとさらに接近したことの証とみた!
→ 斜面を眺める!
してさらに登坂していくと、やがて左手に大きく太平洋の海の眺めが広がってきます。視界も大きく爽快に開けて海岸の様子が手に取るように見えますが、ここからが雄山環状林道の真骨頂な区間! 海の眺めが最高に素晴らし過ぎた雄山環状林道におけるハイライト区間が開始します! 標高の高い雄山中腹に位置する林道ならではの眺望が怒濤の連続!
→ 眺望(サタドー岬方向)を眺める!
→ 眺望(三七山方向)を眺める!
つての雄山噴火でできたサタドー岬と噴石丘、火山の凄まじいパワーを実感しつつさらに進みますが、道すがらに見え続ける景観に目を奪われてしまい、なかなか進む距離が稼げません! というわけでこの区間、少し進んでは立ち止まるの連発でした。
→ 眺望(サタドー岬方向)を眺める!
してこの区間、連続登坂コースの途中で振り返ってみると、こんな感じで果てしなき大海原の水平線が目の前に広がっています。それだけでも十分過ぎるほど美しいですが、真新しい路面の光り輝く純白さ、紺碧の青い海、溶岩の黒さ、そして斜面を多い尽くす緑。ここはそれらが織りなす色彩のコントラストがとても素晴らしかったなぁ! 
→ 溶岩層を眺める!
らに嬉しいことに、やがて簡易鋪装は途切れて再び未鋪装区間が復活! 道すがらの景観も最高に素晴らしいですが、しかしダートこそが林道ライダーにはなによりの御馳走。やっぱり林道はこうでなければいけませんよね!
白の真新しい簡易鋪装を経て復活したダートは雄山中腹に堆積した溶岩層を切り通しで越えながら進んでいきます。この区間、当然ながら路面は溶岩質となっており、細かな溶岩の砂利に混ざって拳大の溶岩も散乱してズルズルとした感触ですが、走り難さを感じるほどは荒れていませんでした。ストレスを感じることもなく、オフバイク的には楽しくてちょうどいい状態の適度なガレといったところでしょうか。
→ 振り返る!
チュエーション、そしてダートの走り心地共ともに抜群な区間が続きます。しかし、これほどの区間が隠されていたなんてね! 伊豆諸島には八丈島にも同じようなシチュエーションで島を一周する富士環状林道がありますが、景観、雰囲気の良さはそれ以上。おそらく伊豆諸島の林道の中ではトップクラスの素晴らしさだと思います。
→ 眺望(サタドー岬方向)を眺める!
して雰囲気はまるで極楽浄土、ナタドーそのものであった地点がここ! 走り心地抜群であったダートと背後に広がる紺碧の海・・・。東京都の林道にこのような場所があったなんて、ため息が出るばかりですが、もはや説明する言葉は要らないやい!
→ 現在地を確認する!
→ 眺望(サタドー岬・三七山方向)を眺める!
高の展望ステージであったこの地点、先へと続くカーブを曲がりかけると水平線上に浮かぶ御蔵島の島影が! 悲しいことに林道で道すがらの景色に本気で感動することって、林道経験を重ねるごとに目が肥えて少なくなっていくものですが、ここだけは別だったな。各地の林道を無我夢中で走り回ったあの頃のウブな感激が久しぶりにが蘇ります!
山中腹の斜面を巡ってダートはさらに続きますが、やがて前方の斜面の影から左の海に三池港が眺め下ろせるようになってきます。探索開始地点とした林道寸断地点からも三池港が見えていたので、つまり雄山斜面をグルリと回って島をほぼ一周したことになります。ということは、もうそろそろ例の寸断地点の対岸地点が現れそうな予感です。
→ 眺望(三池港方向)を眺める!
→ 眺望(サタドー岬方向)を眺める!
→ 眺望(御蔵島方向)を眺める!
してさらに崩落箇所と化した「仏沢」を跨ぐ橋。水が流れていないので、「沢」というよりも「地割れ」とか「大地の亀裂」といった表現が相応しい場所ですが、ここからも迫力の景観を眺めることができました。特に右手の上流側に眺められる溶岩流の沢床は圧巻ですよ!
→ 仏沢(下流 / 左)を眺める!
→ 仏沢(上流 / 右)を眺める!
→ さらに雄山環状林道を進む!
→ 探索中止!
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