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むつ市川内町から「川内川」伝いに県45を15kmほど遡ってむつ市「畑(はた)」に到着しました。一見するとなんの変哲のない山間の集落ですが、ここ「畑(はた)」集落は下北半島の「マタギ集落」だったりします。 畑マタギは秋田や岩手の集団猟法とは異なり、単独で狩猟をする一人マタギであるのが特徴で、猟場は下北半島西部のほぼ全域に渡る山々。1991(平成3)年時点ではまだ20人ほど残っていたそうですが、しかし、後継者もおらず、経済的、文化的にも存在意義を失い、もはや畑のマタギ文化は過去の遺物寸前・・・。 衰退の原因はいろいろありますが、ニホンカモシカやサルの禁猟、そして1965(昭和40)年頃から肉の売買ができなくなったことによる経済行為としての狩猟活動が意味をなさなくなったことの影響が大きかったのだとか。 そんな畑集落から湯野川温泉まではあと2.8kmですが、ここで県253が佐井村(R338)方向に左折分岐しているので、川内ダムまで寄り道してみます。 |
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県253に入ると途端に路面が雪まみれに変わりますが、県253は川内ダムを経由して下北半島の西海岸沿いに脇野沢〜大間間を結ぶ海峡ラインことR338に至る道。 県道が至る海峡ライン沿いには景勝地「仏ヶ浦」があり、下北半島ツーリングで通ったことのある方もおられると思いますが、観光シーズンならともかく真冬の季節は、数少ない地元車以外の通行はほとんどないと思います。 |
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人家の全く途絶えた山中を「川内川渓谷」沿いに遡っていきますが、対向車とのすれ違いは全く皆無。真冬のこの季節に通りがかる観光客の車があるはずもなく、そもそも沿道には1981(昭和56)年に廃村となった「野平(のだい)」集落跡があるだけなので、絶対的な通行量が少ないです。
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断崖にへばりついて川内川の深い渓谷伝いに延びている県253。道すがらに観光スポット的なものはほとんどなくて、冬はただ寒々しいだけですが、しかし、秋は色とりどりの紅葉に覆われて紅葉でかなり美しくなります。
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ほれ、秋の紅葉の頃はご覧の通り! 冬は雪道走行必須なのでバイクツーリングは無理ですが、紅葉シーズンならば全然OKなので、機会があればぜひ!
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やがて川内ダムの堤が見えてきますが、その先には「道の駅かわうち湖」があるので、そこまで行ってみることにします。
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極寒の下北山中に55mの高さでそびえる川内ダム。1973(昭和48)年に着工、1994(平成6)年に竣工した総貯水量1650万立法メートルの重力式コンクリートダムですが、川内ダムは本州最北のダムだったりします。 なお、本州最北のダムといえば、1990(平成2)年に「大間町」の「奥戸(おこっぺ)川」で建設開始された「奥戸ダム」が当初の計画通り完成していれば、本州最北のダムになるところでしたが、2016(平成28)年にダム事業再検証の対象となって2011(平成23)年に事業中止。だから本州最北のダムは今も川内ダムなんだぜぇ。 |
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川内ダム上流には満々と水を湛えた「かわうち湖」。ちなみにダム建設に伴って畑〜野平間の町道が県道(現青森県道253号長後川内線)に昇格されていますが、その一方でダム建設により、佐井村と旧川内村にまたがる野平集落36戸の移転が余儀なくされたことも忘れちゃいけないな。野平集落は戦後に作られた開拓集落でしたが、ダム湖に水没して廃村化。1981(昭和56)年7月15日に離村式が行われています。 ただし、水没を免れた野平集落の農地では、現在も野菜栽培や肉用牛放牧などの農業が行われています。移転先からの通勤農業というやつで、野菜収穫時の特に忙しい時は野平で泊まり込みをするそうですよ。 |
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かわうち湖の湖岸に面した道の駅かわうち湖に到着。が、しかし、これはなんとしたことか! 建物はおろか、敷地全体が深い雪に埋れているじゃないですか!
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でも考えてみればそれも当たり前。真冬のこの季節、通りがかる車も極めて稀なこの場所で道の駅が営業しているはずもねーし。なお、道の駅が営業しているのは4月中旬〜11月中旬で、館内では土日祝日10食限定の「ダムカレー(1000円)」や、川内町の郷土料理「けいらん(450円)」が食べられます。
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冬季閉鎖中であった道の駅かわうち湖で長居をしても仕方ないので、湯野川温泉に向かうべくUターンして県45へと引き返し中・・・。 なお、Uターンせずこのまま県253を進んで海峡ラインへと進み、仏ヶ浦経由で佐井を目指し、佐井からは県45を逆コースで進んで湯野川温泉に向かうコースも捨て難かったのですが、この時は県253は野平から先の区間が、県45は佐井〜湯野川温泉の間が冬季閉通行止めで通れないと思い込んでいたんだよな。 実際に以前は県253および県45は上記の区間で冬季通行止めされていたのですが、近年は積雪量が減って冬季閉鎖するほどでもないらしく、全く気がつかなかったですが、いつの間にか冬季通行止めはされなくなっていたというわけ。 ちなみに今来た道を引き返して湯野川温泉を目指す場合はたったの11kmですが、仏ヶ浦、佐井経由で湯野川温泉に向かう場合の距離はおよそ63km。さすがにそろそろ午後4時になろうという今から山道を63kmも走っていては、宿に到着する前に完全に日が暮れてしまうのでどうせ無理だったけどさ。 |
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県45に引き返しながら道すがらに眺めた旧川内町の山々。うっすらと白く雪を被って寒々しい限りですが、この県253沿いにも林道が無数に存在していて、紅葉の季節にわざわざ訪れたことがあったなぁ。
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というわけで県253沿いに現れた荒川林道の入口を久しぶりに覗いてみましたが、大量の雪に埋もれていたのは言うまでもねーし。
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雪がない季節の荒川林道入口ですが、荒川林道は川内川支流の「荒川」伝いに山中深く分け入る延長距離5.5kmほどのピストン。発見と同時に喜び勇んで突入したものの、ダートは入線直後からタメ息が出てしまうほど草深く、末端までたどり着けるようなマトモな林道ではなかったんだよな〜。
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大量の雪に埋もれた荒川林道のダート。通常時は通常時でその草深さが林道ライダーを怯ませるに十分であり、冬は冬で、そもそもこの先に道があるなんて普通は絶対に思えぬ状況になっています。 なお、かわうち湖付近の県道沿いには他にも名目床林道、右股沢林道、板家戸林道などのピストンが存在していますが、冬はどれも似た状況。深い雪に埋もれてどこに入口があるのかよく分からぬ状況になっていたんだっけ。 |
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圧雪路面の県253をひたすら進んで県45へと引き返して行きますが、しかし、ここは交通量が本当に皆無だな。おかげで快適に進むことができましたが、道の駅まで往復してくる間に1台の車とも出会わなかったです。
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道すがらにどこまでも連なる雪化粧した下北の深い山々。夏の季節や美しい紅葉シーズン中に林道を散々走りまくった山々ですが、林道も今は深い雪の下かぁ・・・。
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畑集落まで引き返してきました。やがて突き当たる県45(あすなろライン)を左折すれば湯野川温泉まではあと少しの距離です。
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その後、県45を進んで本日の目的地の湯野川温泉に到着しましたが、宿に向かわずそのまま集落内を通過して佐井村方向に進みます。なぜかというと・・・。
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旧川内村と旧大畑町(共に現むつ市)とを結ぶ「湯の川林道〜鍋滝林道ルート」の入口を眺めるため。というわけで湯野川温泉を素通りしてやって来た県45沿いにある湯野川林道の起点ですが、思った通り林道入口は雪だらけ!
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県道から眺めた湯の川林道入口ですが、うむ、積雪期はこんな感じになっていたのか。ここは下北半島林道ツーリングで何度も何度も訪れた場所であり、当然、周囲の景色に見覚えがありましたが、真冬に訪れたのは初めてです。
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雪に埋もれて淋しくその姿を晒す国有林地図看板の残骸と湯の川林道を示す木杭タイプの林道標。うぅ、寒々しすぎるぜぇ・・・。
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林道は入口から100mほどなぜか除雪されていましたが、あそこにも林道標が! 真冬の積雪期に林道標を眺めることって普通はほとんどないですが、それにしても雪まみれなモノトーン調の景色の中に林道標のグリーンは目立つなぁ!
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しかし、夕暮れ迫る湯の川林道入口はとてつもなく寒かったです。地球温暖化によって冬季の積雪量は以前と比べて確実に減っていますが、真冬の寒さについてはあまり変わりないみたい。しばらく林道入口の様子を眺めていましたが、あっという間に凍え死にそうなほど身体が冷えきってしまいました。
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