早秋紅葉ざんまい林道探索 浜通り地方林道 編 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2018.10.27 
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オオモミジ

オオモミジ
屋川の谷間の斜面伝いにさらに下って現在地の標高はおよそ350mほどですが、しかし不思議ですね。路肩の雑木の薮に混ざってなぜかポツンと赤く紅葉するモミジの姿を見かけました。ヲテマ支線林道の渓流区間では完全に色づき前の状態だったモミジですが、それがここでは赤く染まっています。こって単なる樹木の個体差?

貝屋川林道の紅葉
がてダートは谷間の急峻な斜面に展開する伐採跡地区間へと進みます。ここ、初めて訪れた時は伐採直後で丸ハゲ状態だったのですが、その後植林されたスギが青々と生長していました。伐採跡地なので紅葉する樹木そのものがありませんでしたが、植林斜面に目を凝らしてみると、スギの若木に混ざって僅かにポツンとした黄葉する木が確認できました。伐採区画の外から進出してきた落葉樹だと思います。

貝屋川林道の紅葉

貝屋川林道の紅葉
してここが行き止まりとなった貝屋川林道の終点です。貝谷川の谷筋に沿った場所で、ここからはヲテマ国有林の山々の斜面が一望でき、斜面に色付く紅葉を眺めることができました。とはいってもここは紅葉の名所ではなく、あくまで一般観光客の訪れることの決してないスギの広大な国有林が広がる場所。眺めることができるのは、あくまで林道沿いのささやかな紅葉であり、今回の紅葉林道探索はそのささやかさの中に美しさを求めるもの。そこの所を分かっていないとガックリしてしまいますが、もしも豪華絢爛な紅葉を眺めたければ、これはもう会津の山奥とか、紅葉の名所にでも出かけることしかないでしょう。

落葉
屋側林道を末端地点まで進んだので、今来た道を取って返して支線林道の起点まで戻ってきました。相変わらずコナラやイヌブナ、ケヤキの紅葉が美しい場所で、またしても立ち止まってしまいますが、ここからは左折方向のヲテマ林道を進みます。

トチノキ
テマ林道区間に進むと今度は登り坂が続きます。道すがらには緑の中で一際鮮やかなトチノキの黄葉が点在陽射しを受けて黄金色に光り輝く姿が美しく、ここはモミジやカエデに先駆けて色づく秋の色を楽しみながらダートをたどって進みます。

ガマズミ
在地の標高はおよそ520m。再び高度が上がってきたことで道すがらには再び紅葉の赤が見られるようになってきました。灌木系の樹が色づいていたのはもちろん、深い赤紫も紅葉したガマズミが赤い実をたわわに実らせています。

ヤマウルシ

イヌタデ
すがらに紅葉を探しながらのんびり進んでいきますが、植林地の林道ということで特筆すべき紅葉は見られなかったヲテマ林道。やがて「川前」集落が見えてきてダート終了地点に行き着きます。ヲテマ林道はここから鋪装区間となって川前の民家の脇を通通ってさらに続きますが、路肩の薮ではヤマウルシとイヌタデが赤く紅葉しており、集落内の道端にもポツポツとした赤色が見えています。
前集落を抜けて進むと突き当たるこのT字路がヲテマ林道の終点です。ここは左折して「大平草」集落経由で県135号線へと退出しますが、右折すれば室林道の入口に戻るので、室林道→ヲテマ林道→室林道のルートでループすることも可能です。というわけで次に向かう林道は古殿町を代表する小名沢林道ですが、接続する馬場林道支線2号側からアプローチするべく県14号線の「馬場」へと移動しますよ。
→ 林道標を眺める!
→ 林道標を眺める!
斉所街道こと県14号線を古殿町役場にほど近い「馬場」地区にて左折、「馬場沢」沿いに遡っていくとダートが開始する馬場林道です。標高は350mとさほど高くもないですが、古殿町のより内陸部へと移動してきたことで気候が寒冷になったのか、ダートでは赤く色づく鮮やかなモミジが出迎えてくれました。ちなみに小名沢林道へは馬場林道→馬場林道支線2号→小名沢林道と乗り継ぐことでアプローチする予定。

アカメガシワ
道名由来の馬場沢伝いに植林地の中を一気に登坂していきますが、アカメガシワの黄葉が暗いスギ林の中で際立つ美しさを放ちます。妖しいまでにレモン色に光り輝く黄葉、ここはちょうど今が見頃かな。場所によってこうも紅葉具合が違うとは、まったく紅葉前線の動きってやつは読めないぜぇ!

イロハモミジ

イロハモミジ

イロハモミジ

馬場林道の紅葉
道は続いて沢伝いの谷間を駆け登って進みます。伐採跡地の区間もあって、そういう場所では跡地にモミジの若木が生えてきており、小さいながらも盛んに秋を主張、葉を真っ赤に染めてみるものを魅了してやみません。しかし、モミジがこれほど赤くなっていたのは予期外。ここでは季節の移ろいが他よりも早いのでしょうか?

クロモジ
くもモミジの紅葉が盛りであった馬場林道でしたが、ここでの紅葉の主役はやはり黄色の黄葉みたいです。道すがらには赤の紅葉よりも黄色の黄葉が多くて、途透き通るレモン色がなんとも言えない美しさであったクロモジが梢を路肩にしなだれかけて、今が盛りの黄葉をここぞとばかりに見せつけていました。

ヤマウルシ
採跡地の斜面の谷間を流れる馬場沢のささやかな沢筋に沿って秋の静寂さに包まれた林道をのんびりと前進。途中、清らかな水の流れる沢辺が見える地点では、よくぞあのような地点に根付いたものだと思われるような、今にも水に落ちてしまいそうな水辺のすぐ際にまで紅葉したヤマウルシが自生していました。
在地の標高は450m。入線してから標高差50mほどを登ってきましたが、林道沿いの雑木は黄緑色も交えて全体が黄色一色に染まりつつある状態。あと1、2週間ほど経てば、それこそ林道は全てが黄色に包まれていることでしょう。

ウリハダカエデ

ヒメワカフサタケ

可憐なキノコ
場林道支線2号の分岐地点にたどり着きました。「鎌倉岳(かまくらだけ / 668.7m)」方向に向かう本線に対して直進する形でここから支線区間が開始しています。周囲には国有林のスギ林が広がりますが、スギの木立の隙間に生える雑木や下草が黄色く黄葉、林道の深まる秋の雰囲気を色濃く演出します。そして付近には危ない秋の味覚もたくさん生えていましたよ。
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