阿古エリア 阿古エリアのジオスポット 1コシキ火口 2メガネ岩 3笠地 4七島展望台 5鉄砲場 6鉄砲沢 7今崎海岸 8薄木 溶岩流 9新澪池跡と新鼻新山 10 富賀浜 |
村営バス「鉄砲場」バス停から徒歩1時間以上 |
笠地 〜2000年噴火・噴石と土石流による火山災害〜 |
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ここは、笠地という場所です。2000(平成12)年噴火以前には、 幹の太さの割に背丈の低いシイの老木にオオシマザクラ、マサキ、イヌツゲなどが寄せ木のようになって、 不思議で神秘的な雰囲気を残す森を形成していました。 2000(平成12)年8月18日の大噴火の時には、噴煙の高度が14kmにも達し雄山中腹一帯には、 大量の火山灰とともに火山弾・噴石が降り注ぎました。 牧場に放牧されていた牛16頭が、その直撃を受けて死んでいます。 さらに、8月29日の噴火では低温火砕流(ていおんかさいりゅう)が流れ下り、 この付近の森は壊滅状態になりました。森が枯れた後、保水力を失った地面は雨が降るたびに浸食され、 大量の火山灰や土砂が土石流となって流れ下りました。 背後に見える広大な砂防ダムは、この土砂が山麓に流れ下るのをくい止めています。 |
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[ GEO POINT ]火山弾 Volcanic bomb 2000(平成12)年噴火では、マグマの地表への流出はなく、一部のマグマが火山弾として放出されました。 その表面は、落下後まだ熱かったため、 内部のガスが膨らんでカリフラワーのようにモコモコした形をしています。 この火山弾は、ほかの火山ではあまり見られないその形状から「カリフラワー状火山弾」と呼ばれました。 牧場跡周辺には、多数の噴石(飛ばされてきた岩片)とともに、数cmの大きさのこの火山弾がたくさん落ちています。 |
薮じみた場所に立つジオスポットの案内板 |
雄山の山腹を周回する雄山環状林道を探索中に通りがったジオスポット「笠地」です。2000 (平成12) 年の噴火で火山灰や火山弾、 噴石が降り注いで被害を受けた場所として紹介されているのですが、笠地というのは地名で、噴火以前には牧場があったそうです。しかし、すでに木々が深く茂ってどのような場所なのか分からない状態に・・・。徒歩ではかなり訪れにくくて、三宅島ではかなり地味なジオスポットですね。
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かつて牧場のあった痕跡はなにも無し! |
う〜ん、残念。かつてウシの飼われていた牧場があったとおぼしき場所ですが、同時に付近の森も低温火砕流で壊滅状態になったそうです。現在、付近一帯は完全に草木に覆い尽くされてしまい、噴火で被害を受けた当時の様子は全く分かりませんが、噴火してから約20年。それだけ緑が回復してきたということか・・・。
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火山弾直撃を受けたウシとその牛舎 |
ちなみに噴火では火山弾と噴石の直撃を受けて16頭のウシが死んでいます。もちろん、現在はそのような事があったのは全く分からない状態になっていますが、ジオスポット案内板に当時の写真が掲載されているので、「あぁ、ここはそのようなことが起きた場所なのだなぁ」と想像することだけはできますよ。
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ジオスポット[ 七島展望台 ]へ |