阿古エリア 阿古エリアのジオスポット 1コシキ火口 2メガネ岩 3笠地 4七島展望台 5鉄砲場 6鉄砲沢 7今崎海岸 8薄木 溶岩流 9新澪池跡と新鼻新山 10 富賀浜 |
村営バス「鉄砲場」バス停から徒歩1時間 |
鉄砲沢 〜泥流や土石流を止める砂防堰堤と火山観測施設〜 |
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この巨大な砂防堰堤は、スリット式(格子は大きな流木や巨石を止め、水は透過させます。)といって、 土石流の流れを止めることを目的に作られました。 1983(昭和58)年の噴火では、この地点の凹面に溶岩流が流れ下り、 阿古の集落を埋めました。 その溶岩流の上にはオオバヤシャブシが進出し、よく見ないと溶岩流が見えないほどになっています。 道路の反対側にある施設は、防災科学技術研究所の火山観測拠点の一つで、 地震計や傾斜計などの各種観測器が設置され、 そのデータは電話回線や衛星通信を介して、研究所に送られています。 また、この林道を下ったところにある電波中継塔の上には、 気象庁の遠隔カメラが設置され、(島内で3か所)山頂方向を乗じ監視しています。 |
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[ GEO POINT ]砂防堰堤 Sabo dam 三宅島には、2000(平成12)年噴火で大量の火山灰が降り積もり、山頂部周辺では森林が失われました。 これによって発生する泥流や土石流から道路や人家を守るために、 たくさんの砂防施設が作られました。 現在58基の砂防堰堤があります。自然景観との調和をはかるため、さまざまな工夫が施されています。 三宅島を巡る時に、木にかけて観察してみてください。 |
ここが「鉄砲沢」だと言われても一体なんのこっちゃ? |
雄山の山腹を周回する雄山環状林道を探索中に通りがかったジオスポット「鉄砲沢」です。鉄砲沢というぐらいなので、噴火に由来する急傾斜の険しい沢でもあるのかと思ったのですが、案内板の立つ付近の様子は一面の薮まみれ状態。緑の壁が連なっているだけで、ここがどのような場所であるのか全然分かりませんでした。
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その後の植生の回復で砂防堰堤はまったく見えません |
ジオスポット案内板の行く手を眺めてみますが、こちらも相変わらずな状態です。そのような状況であった鉄砲沢ですが、案内板によれば、ここでは砂防堰堤がジオスポットとして指定されているみたいです。 2000 (平成12) 年の噴火では大量の降灰で森林が失われ、 泥流や土石流が頻発するようになり、それを防ぐために多くの砂防施設が作られました。しかし、噴火後に溶岩流の上に進出したオオバヤシャブシの木が茂り、今では溶岩流派はおろか、砂防堰堤も見えないほどになっていたようです。植生の回復という点では喜ばしいことですが、ジオスポット的にはつまらないというのがのが正直なところ。 |
鉄砲沢の巨大な砂防堰堤 |
泥流や土石流から道路や人家を守るために構築された砂防堰堤。訪れた時には植物が激しく茂って林道からはまったく見えていませんでしたが、三宅島にはこのような巨大な砂防施設が数多く作られています。 島内各所に 58 基もあるそうですが、 今のところ間近に眺めるには林道から薮漕ぎで向かうしかないな〜。
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各区種観測装置で火山活動を常に監視しています |
ジオスポット鉄砲沢では砂防堰堤と共に火山観測施設も同時に紹介されています。地震計や傾斜計などの観測器機が設置されており、観測データは電話回線や通信衛星経由で防災技術研究所に送られて火山活動を監視しています。これはそのための施設ですが、まあ、このような物も三宅島にはあるということで・・・。
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砂防堰堤へと続く管理車道は雑草まみれで荒れ放題 |
ジオスポット案内板のそばには雄山環状林道から分岐するこのような名無し系ダートが存在していますが、これは砂防堰堤への管理車道だと思われます。たどれば砂防堰堤に行けると思われますが、そこは草ボーボーでまともに立ち入ることはできない状態。それでもどうしても砂防堰堤を眺めたい方はどうぞ・・・。
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鉄砲沢への管理車道は草ボーボー |
砂防堰堤への管理車道入口には「砂防指定地 鉄砲沢・夕景沢2号」と記された看板が設置されています。しかし、繰り返しますが、砂防堰堤への管理車道は蔓延る薮でまともに通行できない状態。しかも、ジオスポット鉄砲沢はアクセスしにくい場所にあるため徒歩や自転車では訪れにくく、また、「危険 立入禁止」の文字が示すように、立ち入るにはそれなりの服装と覚悟が要ると思います。
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