阿古エリア 阿古エリアのジオスポット 1コシキ火口 2メガネ岩 3笠地 4七島展望台 5鉄砲場 6鉄砲沢 7今崎海岸 8薄木 溶岩流 9新澪池跡と新鼻新山 10 富賀浜 |
村営バス「二島」バス停から徒歩10分 |
メガネ岩 〜溶岩流がつくる壮大な景観と三本岳〜 |
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目の前の大きな岩場が「メガネ岩」です。1643(寛永20)年、 背後のコシキ火口から噴出した大量の溶岩が、この今崎海岸を作りました。 その溶岩流を長年にわたって波が浸食し、大きな洞穴「海蝕洞(かいしょくどう)」を作りました。 その2つ並んだ姿から、メガネ岩と呼ばれる名所になったのです。 残念ながら、メガネ岩の一方は、1959(昭和34)年の伊勢湾台風で天上が落ちてしまいました。 それでも溶岩の間から三本岳に沈む落日は、とても美しく、島内随一とされています。 毎年11月上旬と2月上旬にその絶景を見ることができます。 また、溶岩に縦に走る割れ目は「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」といい、 溶岩が収縮するためにできる割れ目です。 |
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[ GEO POINT ]大野原島(三本岳) Oonohara-jima 沖合10kmのところにある、3つに見える岩礁が大野原島、島では三本岳とよんでいます。 一番大きく見える「子安根」をはじめ、大小9つの岩礁からできています。 これらの岩礁は、古い火山島が削られて火道(かどう / マグマの通り道)付近の硬い溶岩が、浸食に抵抗して かろうじて残っているもので、海中には大きな火山体のすそ野が拡がっています。 故ジャック・T・モイヤー博士が、戦後米軍の射爆場になっていたものを、当時の大統領に直訴して中止させた話は有名です。 現在では、国の天然記念物にもなっている「カンムリウミスズメ」の貴重な営巣地になっています。 |
錆ヶ浜港から歩いて行ける距離にあるメガネ岩 |
ジオスポット「メガネ岩」は三宅島唯一の温泉施設「ふるさとの湯」のすぐぞばにあります。温泉の駐車場からもこのように見えており、歩いてでも行ける近さなので訪れる観光客も多いスポット。気持ちの良い爽快な海岸沿いの道端にあり、三宅島を訪れてここにいかない観光客はまずいないと思います。
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海岸沿いの広大な溶岩流地帯にあります |
1643 (寛永20) 年にコシキ火口が噴火、 噴出した溶岩が作りだした今崎海岸にメガネ岩がありますが、ここを訪れるとまず周囲の広大な溶岩地帯が放つ異様な雰囲気に圧倒されてしまいます。アクセスもしやすくて三宅島ではお約束のスポットですが、車2台ほどの小さな駐車スペースしかありません。バイクなら問題ないですが、車の場合は路駐で道を塞がないようにね!
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現在の姿で「メガネ」と言われてもちと無理があるメガネ岩 |
道路からも見えているメガネ岩。 長い年月をかけて波が溶岩を浸食してできた海蝕洞ですが、 ここではメガネ岩に打ち寄せる太平洋の荒波が大迫力です! 現在は片方が崩れていますが、それは1959(昭和34)年の伊勢湾台風のせい。ブログやネットで紹介される時には必ず「崩れてしまった」と紹介され、 なんだかつい最近のように思ってしまいますが、崩れてしまったのはもう60年も前の話なんだよなぁ・・・。
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メガネ岩は縦に割れ目の走る柱状節理 |
溶岩の上を歩いて近づけるところまで行ってよく眺めてみますが、メガネ岩をよく眺めてみると、切り立つ巨大な高さの壁面には縦方向に無数の亀裂が走っていました。溶岩が収縮するためにできる割れ目の柱状節理というやつですが、見ているこの瞬間にも剥がれてガラガラっと崩れてきそうな雰囲気。それにしても物凄い巨大さです!
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無限に打ち寄せる波が溶岩を浸食してこのような穴を作りました |
メガネ岩のレンズの部分をのぞき込んでみましたが、白く波だった海面が見えるだけで水平線までは見えませんね。しぶきを被る波打ち際までさらに近づけば、レンズの穴から水平線に沈む夕陽だって眺められるのでしょうが、波が怖くてそれは無理。なにせここまでくり抜いて溶岩をメガネにしてしまうほどの波の強さですから。
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ジオスポット[ 笠地 ]へ |