クラマ根
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三池港の桟橋の真っ只中にあるクラマ根

三池港を散策していると、幅100mほどの桟橋の中央部分に海面上に露出した岩礁を取り囲んでプールとなっている場所に気がつきますが、その岩礁が「クラマ根」です。三池港はクラマ根と呼ばれる岩礁地帯を掘り込んで作られたため、工事で消滅してしまうのを惜しみ、その一部をわざわざ残して保存しているんですね。






岩礁を取り囲む不自然なプールが桟橋に!

クラマ根がどのような形で保存されているのかは、地理院地図を眺めてみるとよくわかります。桟橋を歩いていると、不自然にプールのように海面が現れるので、初めて目にすると「?」と思ってしまうかもしれませんが、これは桟橋のデザインとしてではなくて、クラマ根という岩礁を保存するためにこのような形になっています。






岩礁の岩がはめ込まれたクラマ根の保存碑

三池港のシンボルにもなっているので、「クラマ根緑地」と記された保存碑が傍に設置されていました。文字は塩焼けでとても読み難くなっていますが、記念碑には岩礁の一部らしき岩片がオブジェとして無数にはめ込まれています。






説明板は潮風に晒されてとても読みにくい状態

クラマ根
三池港周辺の海岸は、久良浜(くらはま)神社の名より由来し、久良浜(くらはま)と呼び、
前方の岩礁をクラマ根と呼んでいる。三池浜から望むクラマ根の眺望は地元の人に永く愛され続けてきている。

この岩礁づたいに昭和32(1957)年より港として整備を行ってきた。
港が概ね完成したのを機に、三池港のシンボルとして、クラマ根の一部を保存することとし、
周辺を港湾環境整備事業により整備した。
平成9年3月

東京都港湾局
え〜と、なになに? 三池港の位置する海岸は久良恵命(くらえのみこと)を祀った久良浜神社があるため「久良浜」とも呼ばれ、そこにある岩礁なのでクラマ根というのが名前の由来だそうです。港が整備される前は、三池浜から眺めたたクラマ根の眺めがとても素晴らしかったので、このように保存されているというわけですなぁ。






外海からの波がここまで寄せてきます

桟橋の中央で保存されているクラマ根ですが、そこは完全に隔離されているのではなくて、外海からの波がプールの中にひたひたと押し寄せてきます。なのでプールの中にも潮の流れがあるので海面は淀んでおらず、驚くほどの透明度でとてもきれい。港で定期船の出航を待つ人たちも海面を見入っていました。






桟橋の中にあるのに透き通るこの透明度!

うわお、これはきれいだな! クラマ根の透明度の高さは抜群で、海底の岩まではっきりと見えていました。桟橋の真っ只中に位置しているので、普段着のまま海水に濡れることなく、覗き込めば小魚の姿が眺められるのがとてもいいです。






小魚もたくさんいて見飽きなかった三池港にあるクラマ根

水面付近を泳ぐ小魚を撮ってやろうとズームで頑張りましたが、魚影が小さ過ぎてダメみたい。でも、海水の透明度の高さと美しさだけは分かると思います。というわけで、三池港で船を待つ間の時間潰しにもここはちょうどいいと思います。

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