坪田エリア 坪田エリアの見所スポット 1 大路池 2 迷子椎 3 大路池展望台 4 アカコッコ館 5 三池浜 6 三池園地 7 三池港 8 三池港船客待合所 9 伊豆三池港突堤灯台 10 サタドー岬灯台 11 クラマ根 12 ツル根岬 13 ベンケ根岬 14 三宅島空港 15 大里遺跡 |
三宅島空港の滑走路のすぐ脇に続く海岸 |
三宅島空港の滑走路のすぐ左手には「空港下」と呼ばれる溶岩の海岸が広がりますが、そこで一際大きく海に突き出しているのが「べンケ根岬」。岬を中心として美しい磯の風景が続き、海岸伝いに延びる村道は通りがかりの車や訪れる観光客も少なくて、静かな海岸の雰囲気がとてもいい感じです。
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打ち寄せる波が砕けて白く泡立つ眺めがとてもきれい! |
誰もいないベンケ根岬へと続く海岸。吹き付ける海風は最高に清々しく、黒々とした溶岩の岩礁が続いて砕ける波の白さがとても美しいですが、眺めてみてもどこが岬の先端なのかが不明瞭。似たような磯の海岸風景が続きます。
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仲良く並んで海面から頭を出している溶岩の岩礁 |
これは水面上に4つ並んで頭を出していた高さ2〜3mほどもある溶岩の岩礁ですが、ベンケ根岬周辺の海岸にはこのような溶岩塊がごろごろしていましたが、岩礁には細かく名称が付けられていて、ここは「ひの字」と呼ばれる場所だったかな。
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滑走路のすぐ脇にも溶岩塊がごろごろと! |
溶岩が目につくのは海側ばかりではなくて、三宅島空港の滑走路脇にもこんな大きな溶岩がごろごろと! 溶岩地帯を埋め立てるように滑走路は建設されたらしく、滑走路のすぐ脇にその痕跡が生々しく残されていましたよ。
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ベンケ根岬を静かに見下ろす雄山 |
海岸のすぐ傍にある滑走路の向こうには何事もなかったかのように静かに雄山がそびえていますが、ベンケ根岬をつくった雄山の噴火は1535(天文4)年に発生しています。
当時の記録では『噴火ス』とだけしか記されていませんが、山頂から南東に延びた割れ目の火口からベンケ根岬溶岩流と呼ばれる溶岩が流れ出し、現在の滑走路付近を流れ下って海に到達。その時の溶岩が今のベンケ根岬を作ったそうです。 しかし、この広大な場所が真っ赤に焼けた溶岩で埋め尽くされていたなんて、スケールが大き過ぎてちょっと信じられないな。 |
平たく板状に岩礁が広がっていたベンケ根岬 |
そして多分ここがベンケ根岬だと思われる地点。
海岸伝いに続く岩礁の中でも一際大きく海にせり出た岩礁で、のっぺりとした板のような形状が独特で目を引きつけます。500年ほど前の噴火で放出されたベンケ根岬溶岩流でつくられたベンケ根岬ですが、灯台が立っているわけでもないので、あまり岬っぽくはありません。
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ベンケ根岬の海岸に延びるどこか寂しい村道 |
ベンケ根岬の海岸線沿いに寂しく電信柱が続く村道です。どこか荒涼とした寂しい雰囲気が旅情をかき立てますが、島内を周回する村営バスもここは通りません。レンタカーや車でないと訪れにくく、それだけ訪れる観光客の姿も少ないです。
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溶岩の黒砂を鳴らしただけの駐車スペース |
駐車場というほど整備されているわけでもなく、溶岩の黒砂の地面が均らされただけのベンケ根岬の簡素な駐車スペース。このような荒涼とした寂しい海岸にベンチや自販機があるはずもなく、ここには磯場案内板がポツンと立っているだけです。
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珍妙な海岸地名が並ぶ磯場の案内板 |
ベンケ根岬付近は磯釣りの絶好なポイントのようで、駐車スペースの片隅に磯場案内板が設置されています。しかし、あるわあるわ。変てこな「ベンケイ根」「ナカノカタ」「スナゴ」「ヒガシアナ」「ドウ」などといった地名が! 地名はベンケ根岬から坪田漁港方向のものしか記載されていませんでしたが、三池港から岬までの間には「ひの字」「エビ根」「カガリバ」があるらしいです。 |
岬の波打ち際は恐ろしい断崖に! |
うわぉ、凄げえ迫力! 遠目にはのっぺりと平たく見えていたベンケ根岬ですが、すぐそばまで接近してみるとそこは恐ろしい断崖になっていました。垂直に落ち込む崖の高さは4〜5mほどあるでしょうか。磯に打ち付ける波がザンブと激しく砕ける眺めもさることながら、海鳴りのようなゴオォーっという波音が凄かったです。 すぐ沖に黒潮が流れる三宅島。磯場では毎年のように釣り人が高波にさらわれたり、海中に転落する事故が発生するといいます。たとえ晴れていても海の波は見かけ以上に荒いので、あまり波打際まで近づいてみようなどと思わない方がいいですよ〜。 |
今なお熱を放っていそうに見える黒々として不気味な溶岩原 |
いまだ熱を放って「ひぃー、熱いっ!」と思わず悲鳴を上げてしまいそうな海岸沿いの溶岩原。ベンケ根岬のすぐ北側に位置する「ナカノカタ」ですが、四角く角張った形状といい、いまだ冷めずに焼けていそうな黒色が不気味です! もちろんこれは役500年前の噴火でできたものなので、さすがに冷えきっていますが、歩きにくさだけは抜群。サンダルとかハイヒールで散策しようものなら、すっ転んで鋭利な溶岩に叩きつけられて酷い目に遭うことでしょう。 |
滑走路がどのような場所に位置しているのか一目瞭然 |
三宅島空港の滑走路脇にひたすら続く溶岩の海岸。坪田漁港方向に進んで行きますが、よくこのような荒々しい場所に滑走路を建設したものと感心してしまいます。ちなみにベンケ根岬を過ぎると潮風で赤茶色にサビた転落防止のガードロープが続き、手軽に磯へと降りれる場所はなかったような気がします。
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海に突き出たベンケ根岬付近の岩礁群 |
これはスナゴかな。スゴナとはンケ根岬の南に位置する岩礁の名ですが、位置は三宅島空港の滑走路の南端のそば。その先には海に突き出たナカノカタの岩礁が見えていますが、見た目にはほとんど区別がつきません。それぞれ地名がつけられていますが、通い慣れた釣り人ならともかく、一見さんでは地図と見比べないとさっぱりです。
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岩礁の先端で見かけた釣り人 |
おや? 海に突き出した岩礁の先端に小さな人影がありました。竿を垂らした釣り人でしたが、海岸には大きさを比較できるようなものがないので、画像では実感しにくいですが、釣り人の姿と大きさを比較すると景色のスケールが分かります。
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ベンケ根岬付近からは御蔵島も見えています |
そしてここはヒガシアナの岩礁。沖にはお椀型に盛り上がる御蔵島の島陰がよく見えていましたが、ベンケ根岬のある空港下と呼ばれる海岸はこの辺りまで。海岸伝いに村道はさらに続きますが、この先はジオスポットにも指定されている今崎海岸です。 正直、ベンケ根岬と言ってもどこが岬なのか分かりにくく、また、灯台のあるような岬を期待していると肩透かしを食いますが、それでも荒々しい溶岩の海岸風景だけは存分に楽しめると思います。なので、時間があったらここは訪れておきたいですね。 |
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