坪田エリア 坪田エリアの見所スポット 1 大路池 2 迷子椎 3 大路池展望台 4 アカコッコ館 5 三池浜 6 三池園地 7 三池港 8 三池港船客待合所 9 伊豆三池港突堤灯台 10 サタドー岬灯台 11 クラマ根 12 ツル根岬 13 ベンケ根岬 14 三宅島空港 15 大里遺跡 |
離島の空港らしく閑散としている旅客ターミナル |
三宅島の空の玄関口「三宅島空港」の旅客ターミナルです。1966(昭和41)年に開港した地方管理空港で、伊豆諸島南部地域の最北端に位置し、2000(平成12)年の噴火による全島避難で閉鎖されましたが、小型機の運行は2008(平成20)年4月26日に、ヘリコプター便は2018(平成30)年11月に再開しています。 三宅島空港に乗り入れているのは小型機とヘリコプターで、新中央航空の小型機が調布空港とを1日2〜3便、東邦航空のヘリコプターは御蔵島ヘリポートおよび大島空港とをそれぞれ1日1便で結んでいます。バイクだけ船で輸送して本人は航空機で三宅島入りするというかなりレアなケースもありますが、その場合は空港から港への移動はタクシー、村営バスを利用することになります。旅客ターミナルのすぐそばに「空港前バス停」がありますが、空港にタクシー乗り場はありません。 ちなみに現在の旅客ターミナルは2006(平成18)年3月に建設されたものです。それ以前のターミナルが噴火の火山ガス高濃度地区に含まれて閉鎖されてしまい、現在地に移転されたんですね。地上1階建の建物には受付カウンターとトイレ、ジュースの自販機があるだけで、観光案内所や売店、飲食店はありません。離島の空港なので設備は必要最低限しかなくてロビーも狭いですよ。 |
海岸すれすれで1200mしかない三宅島空港の滑走路 |
1966(昭和41)年3月から供用が開始された三宅島空港の滑走路です。右端の海岸寄りにヘリポートも見えていますが、滑走路が設けられているのは海岸そばの溶岩地帯。三宅島で空港を建設するにはこのような場所しか得られなかったのでしょう。 ちなみに三宅島空港の滑走路は開設当初は長さ1100mでしたが、1976(昭和51)年11月11日に拡張供用が開始され、現在の滑走路は1200m×30mあって、着陸帯は1320m×120m、誘導路は80m×18mになっています。ちなみに空港の海抜は19.9m。 |
三池港の左手にケシ粒のような小型機の姿が! |
滑走路の北端から200mほど離れた地点には三池港があります。上山林道からはその様子がよく見えていますが、林道から眺めていたら、タイミングよく12:00到着の小型機が三池港の北方から滑走路に向かってするすると降下してくるのに遭遇!
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ブ〜ンとプロペラ音を響かせながら急降下するドルニエ |
あれよあれよという間に急降下して着陸態勢に入る新中央航空のドルニエ機です。すぐそばに東海汽船の定期船が寄港する三池港があるのなら、「大型貨客船橘丸とドルニエを同時に眺めてみたい!」と欲張ってしまいますが、運よく定期船が三池港から出港するとしても発着時刻のタイミングが合わないのでそれは無理。東邦航空のヘリコプター便も同様で、やっぱりタイミングが合いません。
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たった800mの短い滑走路に無事着陸! |
紺碧の海をバックに着陸1秒前! 飛行機マニアならずとも楽しくなってしまう着陸シーンですが、残念ながら三宅島空港には送迎デッキがありません。滑走路脇の金網フェンス越しに眺めることはできますが、もっとベストな場所から離着陸シーンを眺めたいのならば、なんといっても上山林道からをお勧めしておきますよ。
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身軽な身のこなしであっという間に着陸するドルニエ |
滑走路の半ば地点に着陸してエプロンに向かってタキシング中のドルニエ。機体の右後方、滑走路の脇には大まかな風向きと風速を知るための吹流しの旗も見えていますね。滑走路には海風が吹き付けているようで、旗は真横にたなびいてました。
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着陸したらそのまま自走で空港ターミナルに向かいます |
着陸すると滑走路を外れてターミナルのあるエプロンに向かいますが、自走で走っていくので、ブ〜ンとプロペラ音が大きく響いています。なお、飛行機を駐機する三宅島空港のエプロンの広さは11357u。駐機できるスポット数は6機です。
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そして無事に三宅島空港に到着! |
その後すぐに右折してターミナル脇にするすると滑り込んで三宅島空港に到着。すぐに乗客を下ろしたら、間髪入れずに今度はすぐに調布空港への乗客を乗せます。 ちなみに昼に到着する便は乗務員の昼食時間をとるため1時間後の離陸になりますが、その他の便はエンジンを切ることなくすぐに離陸。着陸の20分後には調布空港に引き返して三宅島空港を飛び立っていきますよ。 |
ターミナルで1時間後の離陸時刻まで待機中 |
三宅島空港で離陸時刻を待つドルニエ。ターミナルの駐車場からその様子がよく見えていますが、これはお昼の便。三宅島空港に到着後してから離陸まで1時間待機しているので、上山林道から海をバックに着陸シーンを眺めてから空港に向かっても、バイクならば離陸時刻に余裕で間に合います。
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離陸に向けて大音量の鋭いプロペラ音で動き出すドルニエ |
離陸時刻が近づくとブルンブルンとエンジン始動、乗客を乗せ終わって出発時刻になると滑走路に向かってタキシングしていきます。しかし、これだけ間近だとプロペラのエンジン音が物凄かったなぁ! いや、マジでかなりの爆音です。
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全日空時代に就航していたプロペラ機よりもさらに小さいです |
滑走路に向かってするすると移動していくドルニエですが、こうして眺めてみるとなんだかセスナ機なみに小さいな〜。 ちなみに2014(平成26)年に全日空の三宅島線が廃止されるまでは、全日空のプロペラ機DHC8-300が就航していましたが、ドルニエは新中央航空に代わってから飛ぶようになったプロペラ機。全日空のDHC8-300よりもぐっと小さくて、全長16.56m、全幅16.97m、全高4.86mしかなくて乗員2名、乗客19名しかありません。715馬力のエンジンを2機搭載して巡航速度は355km/h、最大航続距離は2485kmらしいですよ。 |
滑走路が短いのでエンジン全開で一気に加速! |
滑走路に進入すると鋭いプロペラ音がますます大きくなり、そのままエンジン全開で一気に加速! 三宅島空港の滑走路は全長1200mという短さなので、離陸はまるで航空母艦から戦闘機が発艦するシーンを彷彿とさせます。
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すぐに米粒の大きさになって飛び去ります |
そして20秒後にはもうこの高さで、ブ〜ンとプロペラ音を響かせながら上空旋回して飛び去ってしまいました。あ〜あ、行っちゃった!
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誰もいなくなった静かな三宅島空港で座り込むハト |
ドルニエが飛び去ると、乗客はタクシーや送迎車でどこかに行ってしまい、すぐにターミナルから人の姿がなくなります。そして元の静けさに戻った三宅島空港では、駐車場の片隅でハトが地面に座り込んで日向ぼっこしているだけでした。
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