2025 紅葉林道探索 〜矢板の超高密度林道ラビリンス調査編〜 11月10日(月)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
3日目  小滝鉱泉 → 矢板市「寺山鉱泉 Terayama kosen もどる  






ガソリン給油量 6.32L 給油回数 2回 ガソリン代 1151円 宿泊代 8900円 総走行距離 124.2 km トップへもどる
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部屋で旅装を解いたら、なにはともあれ鉱泉風呂にゴー! 浴室は二階に登る階段脇を進んだ所にありますが、脱衣所入口にはお約束の温泉マークの暖簾とかはかかっておらず、浴室と記載された小さなプレートが貼られているだけでした。







脱衣所です。寺山鉱泉には浴槽が2つあり、そのため脱衣所には2つの浴場への入口があります。2つの浴槽は壁で隔てられた状態で繋がっているのですが、男湯、女湯の区別はなくて浴槽の大きさが異なっているだけだったりします。







脱衣所に掲げられていた温泉分析書です。細かな文字でびっしり鉱泉データが記述されていましたが、抜粋すると以下の通り。

源泉名 / 寺山鉱泉
泉温 / 6.5℃(調査時気温12℃)
湧出量 / 毎分1.0L(自然湧出)
泉質 / 単純鉄冷鉱泉(低調性弱酸性冷鉱泉)
知覚的試験(採取48時間後)/
黄褐色の沈殿を生じ、上澄殆ど透明、渋味のち鉄味、弱金気臭を有する







脱衣所の壁には寺山観音寺のパンフと共にお札と護符が! それぞれ2種類あって左には千手観音菩薩のお札と護符が、右には大黒天のお札と護符が掲げられていましたが、元々寺山鉱泉は寺山観音寺への参詣者のためにできた鉱泉宿。なので寺山観音寺は宿にとって切っても切れない存在なんだよな〜。







効能
神経痛 リウマチス 胃腸病 婦人血の道 其の他諸病一切に特効あります

分析表(栃木県衛生課)
固形物総量 / 2.00560  熾灼滅失量 / 1.17440
無水硅酸 / 0.35301  硫酸カルシウム / 0.17648
硫酸カリウム / 0.00272  硫酸マグネシウム / 0.00448
硫酸亜酸化鉄 / 0.26599  硫酸アルミニウム / 0.16549
遊離硫酸 / 0.91522  遊離塩酸 / 0.00525
硫酸ナトリウム / 0.00299

右成績は1リットル中の含量を示す
以上の成績に微するに本泉は明礬緑礬泉と認む
脱衣所には温泉分析書とは別に昔ながらの効能書がデカデカと掲げられていました。その他諸病に「特効」と記されていると同時に、効能をアピールすべく含有成分がこれでもかと列記されていますなぁ。

なお、「本泉は明礬緑礬泉と認む」と記載されていますが、明礬は硫酸アルミニウム、緑礬は硫酸鉄のこと。つまり、その両方が混ざった鉱泉ということか。







〈 貸切風呂 〉
小さいお風呂です 30〜40分を目安にお入りください
石けんはシャワーで流してお入りください
脱衣所には浴室への入口が2つありますが、左側は浴槽が小さい浴室への入口で、それを告知する張り紙が掲げられています。

なお、貸切風呂との記載もされていますが、よくある別料金で利用する類の貸し切り風呂ではなくて、浴槽が狭いので単純に見知らぬ入浴客同士が鉢合わせしないとの配慮っぽいです。そのため扉は内側からカギがかかるようになっていました。







というわけでまずは浴槽が小さい左の浴室に入りますが、鉱泉は沸かし湯なので湯が冷めないよう木製の蓋がしてあります。入浴するさいに蓋を外しますが、出る時はちゃんと蓋をしなくちゃダメですよ。







蓋を外すと現れた鉱泉風呂です。浴槽は大人1人が身を沈められるだけの大きさしかなくて、蓋を外した瞬間、むわっとした鉄の匂いというか、金気臭が浴槽から立ち上りますが、それにしても湯のなんとも茶色いことよ!







ふぅ〜、明礬緑礬泉の湯が全身に染み渡るぜぇ・・・。正方形をした浴槽は足を伸ばせるほどの広さもなくてかなり狭いですが、その代わり深さだけはあるので、しゃがみ込むスタイルで湯に身体を沈めます。







浴槽に身体を沈めたら、いつものクセでお約束で新鮮な源泉をドババと浴槽に注いでやりますが、浴室内の壁には外から導かれた源泉送水用の塩ビパイプが取り付けられており、赤いバルブを捻って源泉水を浴槽に注げるようになっています。







お湯がぬるい場合はブザーを押して(温めます。)下さい。
お湯が調度いい温度になりましたらもう一度ブザーでお知らせください。
ちなみに寺山鉱泉の浴室には壁にブザーが取り付けられていますが、これは追い焚きのお願いブザー。たいていの温泉の浴槽には水温が下がると自動的に再加熱して湯温を維持する追い焚き機能が付いていますが、寺山鉱泉では女将さん自らボイラーでそのつど再加熱する仕組みですね。







ポチッと押すと浴室の外でブーっとブザー音が鳴り響き、それを合図に女将さんがボイラーを再点火して追い焚きしてくれます。湯が再び熱くなったタイミングでもう一度ブザーを押せばすぐに女将さんがボイラーを止めてくれますが、だけど面白がって無意味に何度もぽちぽち押しまくっちゃダメですよ〜。







〈 貸切風呂 〉
こちら側は大きめのお風呂です
ご家族の方、複数で入られる方優先とさせてください。
30〜40分を目安にお入りください。
シャワーのお湯になるまで時間がかかる時があります。
続いてタオル一丁姿のまま右側の浴室に移動しますが、こちらは浴槽がちょっだけ大きいです。「ご家族の方、複数で入られる方優先」と張り紙されていますが、鉱泉風呂は入浴客でいつも混雑しているわけではないので、誰もいない頃合いを見計らえば、一度の入浴で2つの浴槽を楽しめます。







右側の浴室です。このように浴室が2つというよりも1つの浴室を中央で壁で仕切っている状態ですが、その証拠に2つの浴槽は繋がっています。







右側の浴室の浴槽です。蓋を外した瞬間、むわ〜っと鉄の匂いがする湯気が立ち上りますが、黄褐色に濁った湯がいかにも鉱泉くさくてイイ感じだな!







じゃじゃ〜。左の浴室を通って引き込まれている塩ビパイプの源泉バルブですが、放出される源泉水はほとんど透明。それが浴槽で成分が沈殿することで黄褐色に変化するらしく、最初から源泉水が茶色いわけではないみたい。







浴室内に備え付けられたシャワーとシャンプー。石鹸もあったような気がしますが、湯の成分と石鹸とは相性が悪いらしく、泡立ちが悪いので身体を洗うさいはシャワーの湯を使ってくれとのことでした。

また石鹸は油汚れや皮脂汚れに強いアルカリ性なので、寺山鉱泉の酸性の湯で中和されて洗浄力がガタ落ちしてしまうのもその理由も一つですね。







あぁ、金気臭プンプンな明礬緑礬泉は身体の芯からポカポカに温まりますなぁ! 江戸時代末期に創業して以来、令和の現在まで寺山鉱泉の湯が地元民に親まれ続ける理由がこれでよく分かりました。







入浴後は適当に宿の庭を軽くぶらつきます。宿の建物のすぐ隣に一戸建て家屋がありましたが、あれは宿のご主人、女将さん夫婦の自宅かな。







あー、それから、寺山鉱泉ではバイクは雨晒しの玄関脇に駐輪するしかないのですが、女将さんの「ここでよかったら」の言葉に甘えてWRを移動させました。







寺山鉱泉の庭を彩るモミジの紅葉。黄色、橙色、真紅の色彩がきれいですが、すぐそこに流れているのは中川。2.5km上流には昨夜宿泊した小滝鉱泉が、3km上流には赤滝鉱泉が川のほとりにそれぞれ湧いていて、さらにその上流では赤滝林道が並走しているのは昨日探索調査した通りです。







なお、地理院地図で小滝鉱泉を眺めてみると、東から中川沿いに小滝鉱泉へと至る道以外にも、宿を中継地点としてさらに続く道筋が無数に記されていますが、それらは全て廃道化、もしくは消滅済み。実際には小滝鉱泉で事実上の行き止まり状態になっているのでそのつもりでね。







山際になっている庭の片隅で源泉地らしき地点を発見。パイプで導かれた源泉がポタポタと滴っていましたが、なにせ湧出量は毎分1リットルしかないからなぁ。







うむ、これは自作のピザ窯だな。残念ながら滞在中に自家製ピザや焼き立てパンを食べる機会はなかったですけど・・・。







うぅ、寒ぶいっ! 庭をぶらついていたら、あっという間に日暮れで暗くなってきたので部屋に戻ります。湯冷めで風邪ひいてもつまんねーし。







あー、そういえば寺山鉱泉では浴衣の代わりに「甚平」が用意されていました。甚平は男性や子供が着る和服の日常着といったところですが、浴衣よりも着心地が良くて過ごしやすいのでこれはいいな。







部屋に戻ったら温いこたつで熱い茶をすすりながらテレビを眺めて夕食までの時間をまったりと過ごします。もちろん寺山鉱泉には無料Wi-Fiがあるので、つまらないテレビよりも動画を見て過ごすというのもありです。







テレビではこの日も凶暴なプーさん関連の報道が盛んでしたが、矢板市はツキノワグマの巣窟というほど山深い場所ではないのでたぶん大丈夫。でも最近はそれほど山奥でない里山や市街地にもエサを求めて山を下りてくるアーバンベアが出没するっていうし、遭遇の可能性はゼロではないので油断はできねーぜ!

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