阿古エリア 阿古エリアの見所スポット 1錆ヶ浜船客待合所 2阿古漁港 3いきいきお魚センター 4土屋食品 5三宅島郷土資料館 6ふるさとの湯 7ふるさと味覚館 宙 - SOLA - 8レンタバイク朝信 9火山体験遊歩道 10 富賀神社 11 富賀浜 12 新鼻 13 新鼻新山 新鼻新山2 14 錆ヶ浜 15 夕景浜 16 人形岩 17 村営牧場跡 18 噴火災害保存箇所 19 笠地観音と若返りの珍木 20 差出神社 21 火戸寄神社 22 荒島神社 23 阿古集落跡 |
山頂の突端に近づくにつれて海風が猛烈に強まります |
おお、いよいよ新鼻新参の山腹に取り付きました! といっても見た目には断崖にしか見えませんが、それでも山頂に向かって天を突くように斜面が傾斜しています。 あの先端まで進めばそこが新鼻新山の山頂ですが、ここで問題が一つ発生。海からビュービューと吹き付ける海風がここにきて一段と猛烈に! その場で立ち止まっていられないほどの風圧です。スカート厳禁なのは言うまでもありませんが、小さな子供やお年寄りは強烈な海風でよろけ吹き飛ばされるかも。いや、マジで。 |
新鼻新山のア斜面には赤い溶岩も落ちていました |
吹き付ける強風によろけながら新鼻新山の斜面を風に押し戻されるように登っていきますが、スコリアの斜面に酸化して赤くなった溶岩が落ちているのを見つけました。前かがみ姿勢で登っていくので、視線が自然にと地面に向いてしまうんですね。
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標高が64mしかない新鼻新山の山頂はすぐそこですが・・・ |
新鼻新参の山頂部へと続く斜面に取り付きました。しかし、斜面を登るべく足を踏ん張るとずるるっと足を取られてすっ転びそうになってとても歩きにくいです。しかも、海から吹き付ける猛烈な向かい風の強風に押し戻されてしまいがち。 僅か標高64mほどの山頂はすぐそこに見えているというのに、スタスタと登っていけずこれはちょっと手強かったです。こいつはちと「山」をナメていたかな〜。 |
荒々しい溶岩の波打ち際に沿って続くスコリア層の断崖 |
うわぉ、これはダイナミック! ずるずるな斜面を足元を一歩一歩確かめるようにして進んでいきますが、途中で左手を眺めるとこの眺めでした。 高さ10mを超える断崖となってスコリアが堆積している様子が一目瞭然! 崖から剥離して崩れた大量のスコリアが斜め45度に積もって断崖伝いに斜面をなしている状態もよく分かりますね。あの崖に沿って歩いてきたわけですが、波打ち際へと簡単に降りられないわけがこれで納得できることでしょう。 |
山腹のスコリア斜面から望める三宅島の雄大な海岸風景 |
こちらも凄い! 山頂へと続く斜面の途中で眺めた右手の眺めですが、噴火で溶岩が海へと流れ込んだ痕跡がそのまま今も残る荒々しい海岸風景がどこまでも続いています。 海に向かって幾重にも鼻が突き出していますが、水平線に重なって見えているのは「間鼻」。ちょうどそばに富賀神社のある辺りでしょうか。波打ち際が白く荒波だっている様子が海から吹き付ける風の強さを物語っています。 |
ズルズルの地面と向かい風が強敵! |
慎重に足元を確認しながら山頂を目指しますが、とにかく風が猛烈で思うように山頂に近づけません。そして登るにつれて傾斜角度が増してくるのも怖かったなぁ。 もしも足を滑らせて転倒してしまったら、斜面はスコリアの砂地なので、ゴロゴロと斜面を転げ落ちること間違いありません。風がなければ楽勝ですが、ここは要注意! |
山頂に立った者だけが眺められる素晴らしい海の眺め! |
うはっ、やったぜぇ! 僅か標高64mの山ですが、これで伊豆諸島の山を一つ制覇しました。するとこの通り、目の前には果てしなく広がる大海原の水平線が! 海から吹き付ける海風にヨロけそうになりますが、わざわざ歩いてやってきた者だけが眺められる最高に素晴らしい眺めは涙が出るほどきれい! しかし、強風を受けながら山頂でいつまでも立ち尽くすのはキツかったかな。 |
歩きにくいスコリアと強風で飛沫に煙る新鼻海岸 |
山頂から右手に眺めた位置する富賀浜海岸方向。紺碧の海と磯に打ち付ける白波、そして荒々しく荒涼とした溶岩の海岸。いつまでも心に残って忘れることのできない美しい眺めでした。マジ、感動しますよ、ここは!
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溶岩の荒々しさと海の青さが強烈に美しい新鼻新山から眺めた新鼻 |
山頂から左方向に眺め下ろしたスコリアの断崖と海に突き出た新鼻。高さのある山頂から眺めることで全体像がよく見えていますが、それにしても岩礁に打ち付ける太平洋の波が強烈! そして海の青さと溶岩の黒さのコントラストが神的に美しかったなぁ!
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一度眺めたら忘れられないスコリア層のダイナミックな眺め |
山頂からの眺望を楽しみ、スコリアの斜面を慎重に下りて新鼻新山を下山しますが、いつまでも忘れられないのはやっぱり高さ10mにも及ぶスコリアの層。途中で何度も立ち止まって眺め入ってしまいました。 スコリア層の厚さと比較できる物がないので規模が実感しにくいですが、あえて例えれば、崖下に堆積した岩石の一つがちょうど人の背丈くらいの大きさでしょうか。 |
スコリアの高さ10mにもおよぶ断崖と巨大過ぎる砂山 |
高さ10mにも及ぶ高さのスコリア層をよく眺めてみます。層の上部は黒く、下の方は酸化して赤茶色になっていますね。圧倒される自然の造形ですが、ここは基本的に断崖状態。スタスタと簡単に降りられる状態でないことがよく分かると思います。
崖から崩れた膨大な量のスコリアが、斜め45度で美しく堆積する斜面も美しいですが、そこはアリ地獄状態。崖の上からなんとか降りられたとしても、戻るのは至難の技。斜面はなんとかよじ登れても、その上の崖で必ずや拒まれてしまいます。なので、シロートさんが勢いに任せて波打ち際へと降りちゃダメですよ。 |
一生の素晴らしい思い出になること間違いないスコリアの世界「新鼻新山」 |
猛烈な風と滑りやすい斜面のスコリアに足を取られてすっ転ぶこともなく無事に新鼻新参より下山。山頂から眺めた素晴らしい景色をまぶたに焼き付けて、再び砂漠のようなスコリアの大地を歩いて元来た道を引き返します。 名残惜しく後ろを何度も振り返りながらザクザクと歩いて戻りますが、ふとスコリアの地平線の先に見えていた海を眺めると、御蔵島の島影がうっすらと見えていたのが印象的でした。というわけで三宅島を訪れたならば、新鼻新山は絶対に! |
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