人形岩
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よ〜く眺めると人の顔の形にも見える人形岩

夕景浜のひっそりとした家並みを抜けて都212(三宅島一周道路)に向かう途中にあるのが「人形岩」です。道路沿いのあの岩肌が人の顔に見えるらしいので人形岩。噴火で噴出した溶岩でできたという高さ20mの断崖に露出した岩肌は、眺める角度によっては人の顔に見えなくもないですが、案内板がなければ存在自体に気がつきません。

「人形」っていうから人の姿をした岩なのかと眺め入ってしまいますが、人の形には見えませんね。というわけでネーミング的には「人面岩」の方がよろしいかと。






奇岩「人形岩」の由来が記された案内板

人形岩
その昔、日の神々が山焼け(噴火)を幾度となく繰り返し、地の底から真っ赤に燃えたぎる溶岩を吐き出してできた岩。
すなわち、「火の神々の思召しによって生まれたのが三宅島」と言い伝えられています。

地上20mの断崖に、忽然と現れたこの奇岩。
一体、いつの時代からこの海を見守り続けてきたのか、知る人は誰もいない。

目を細めて微笑みかけるような顔、頭上には深緑の冠を戴いた「人形岩」。
穏やかで慈悲深いこの表情に、心の安らぎを覚えずにはいられない。

いつとはなく、この岩は島人のこの世の幸せと、
来世を願う火の神の化身として崇められ、親しまれている。

噴火の繰り返されるこの地で、自然が織り成す美しい造形は、有史以来の形をとどめ、
巡りくる時の移ろいと島人の永遠の幸せをいつまでも見守り続けてくれるでしょう。

三宅村
噴火という人間の力が到底およばない自然の力に畏怖し、崇め、その姿に「火の神の化身」を見いだすことは、島人の幸せを願う心の現れでしょう。くどいですが、でもやっぱりネーミングは人形ではなくて「人面」の方がぴったりだな〜。






奇岩「人形岩」の由来が記された案内板

でも案内板の立っている位置が微妙でした。昭和58(1983)年の噴火で溶岩流にのみこまれた建物の脇に設置されているため、最初は廃墟の案内板だと思ってしまいますが、案内板を読むことで、道路向かいの先にある小山の崖が人形岩なのだとわかります。地味なスポットですが、通りがかったら立ち止まって眺めておきましょう。

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