新鼻
  三宅島の見所スポット 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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  阿古エリア
  阿古エリアの見所スポット
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     2阿古漁港
     3
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     11 富賀浜
     12 新鼻
     13 新鼻新山
     14 錆ヶ浜
     15 夕景浜
     16 人形岩
     17 村営牧場跡
     18 噴火災害保存箇所
     19 笠地観音と若返りの珍木
     20 差出神社
     21 火戸寄神社
     22 荒島神社
     23 阿古集落跡

新鼻は都道沿いにあるこの四阿から眺められます
新鼻といえば、 1983(昭和 58)年の噴火でできた新鼻新山が有名ですが、 新澪池跡そばの新鼻海岸に突き出ている岩礁の岬が「新鼻」です。地理院地図で三宅島を眺めてみると新鼻の記載があり、どのような眺めなのか心惹かれていたので訪れてみました。

といっても新鼻そのものは灯台の立つような観光スポットの岬ではありません。なので遊歩道は整備されていませんが、大路池入口から阿古の錆ヶ浜港へと進むと四阿の立つ展望スポットがあって、ここからその姿を眺めることができます。

新鼻はこの場所からでもよく見えていますが、もっと間近で眺めたい場合は新鼻新山へと向かう途中ですぐそばを通るので、歩いて近づくこともできますよ。






四阿からは御蔵島も大きく見えていました

あぁ、今日も御蔵島はきれいだなぁ。四阿からは御蔵島が大きく見えていましたが、この場所を探し当てた目的は御蔵島ではなくて新鼻を眺めるためです。というわけで右方向に目を向けてみると・・・。





黒潮の海に突き出た新鼻のダイナミックな眺めは噴火由来のもの

三方を海に囲まれた岬のような地形の場所が「新鼻」です。海に突き出た先端の少し先には「新鼻ハナレ」の岩礁が海に浮かんでいますが、新鼻と新鼻ハナレの間は潮が激しく流れる水道になっていて、新鼻ハナレの姿は砕け散る激しい白波につつまれてよく見えません。また、新鼻の先には天を突くような三角形をした新鼻新山も見えています。

1712 (正徳元年) 年の噴火で、 桑木平から噴出した溶岩流が海中に流れ込んだ地点がこの新鼻で、その溶岩流が荒波に侵蝕されて現在の姿になっています。だからこれほどまでに荒々しくあからさまに溶岩チックなんですね。

さらに1983 (昭和58) 年の噴火ではこの海岸でマグマ水蒸気爆発が発生。 その時の火山灰と岩塊で新鼻新山ができており、また新鼻付近の波打ち際のそばには「海岸温泉」が湧きましたが、残念ながら温泉は1985(昭和60)年には完全に消滅しています。

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