阿古エリア 阿古エリアの見所スポット 1錆ヶ浜船客待合所 2阿古漁港 3いきいきお魚センター 4土屋食品 5三宅島郷土資料館 6ふるさとの湯 7ふるさと味覚館 宙 - SOLA - 8レンタバイク朝信 9火山体験遊歩道 10 富賀神社 11 富賀浜 12 新鼻 13 新鼻新山 14 錆ヶ浜 15 夕景浜 16 人形岩 17 村営牧場跡 18 噴火災害保存箇所 19 笠地観音と若返りの珍木 20 差出神社 21 火戸寄神社 22 荒島神社 23 阿古集落跡 |
三宅島を一周する神輿巡りの大祭で有名な富賀神社 |
三宅島を代表する神社「富賀神社」です。三宅循環(都212号)線から富賀浜に向かう途中にあり、事代主命(ことしろぬしのみこと)、伊古奈比v命(いこなひめのみこと)、阿米津和気命(あめつわきのみこと)の3神が祀られています。 元々は雄山の八合目付近の「峯富賀平」という場所に鎮座していましたが、噴火によって本殿が焼失。その後、二島ヶ山(新富賀山、二富賀山ともいう荒島神社のあるあたり)へ移り、さらに現在地の富賀山(とがやま / 60.4m)の中腹に移されたそうです。 |
富賀山の裾を海へと向かう静かな場所にある神社入口 |
都道から富賀浜へと続く静かな道をたどっていくと、途中左手に縁起を記した説明板の立っているところが神社の入口です。三宅島のパワースポット巡りでは欠かせない由緒ある神社ですが、訪れた時はひっそりとして参拝客の姿は見かけなかったな。
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神社の入口には縁起を記した説明板があります |
富賀神社 | ||
この神社には事代主神(ことしろぬしのみこと / 三島大明神)、伊古奈比v命(いこなひめのみこと / 后)、 阿米津和気命(あめつわきのみこと / 王子)の三人が祀られている。 事代主命は、父大国主命(おおくにぬしのみこと)と共に出雲国島根半島から紀伊国に渡り、 更に三宅島に渡ってこの神社附近に居住し、島々に漁業や農業を伝えて島の基盤を築いたといわれている。 伊豆七島の総鎮守でもあり、静岡県三島神社発祥の地として名高い。 また、一説には、事代主神の墓所でもあるともいわれている。境内からは、古墳時代の土器や勾玉、耳飾などが発掘され、 現在保存されている和鏡も平安時代にかけてのもので、古社であることがうかがわれる。 現在の本殿・拝殿・神輿堂・参道については、 度重なる台風や噴火の被害をうけたために、平成19(2007)年に修復が行われたものである。 三宅村 |
なるほど。由来板によれば富賀神社に祀られている神様は3人で、事代主神とその后の伊古奈比v命、さらに后神が生んだ阿米津和気命ということですね。 三宅島という火山島に住む人々にとって、神の存在を信じることは生活の糧であっことは否定できず、これら神の信仰について三宅島が本土と大きく異なる点は、事代主神を除いて自然現象を神として崇めているところにあるんだよな〜。 |
ふだんは無人状態ですが、実は恐ろしく由緒のある富賀神社 |
入口から眺めた富賀神社の境内。背後のスコリア丘の起伏が富賀山でしょうか。それは山というよりも丘ですが、常緑樹の緑の中に拝殿へと続く白い参道と鳥居が立ち、身の引き締まるような厳かな雰囲気が漂っていました。 神主は常駐していないらしく、訪れた時には人の姿はどこにもなかったですが、しかし富賀神社は伊豆三島神社の本宮として三宅島でも特に由緒ある神社らしいです。 富賀神社が歴史と由緒あることは、伊豆七島総鎮守三島大明神として延喜式神明帳に記載されていることからも分かります。ちなみに「延喜式」とは平安時代中期に記された法制書のことで、そのうち第9巻と第10巻では当時の全国の官社の国郡別の一覧表「神明帳」になっています。なお、富賀神社の神主職は代々地役人も兼ねていた壬生氏が代々踏襲していますよ。 |
境内の片隅にはなぜか乃木大将の石像が! |
神社本殿へと続く参道の右脇には軍人さんの石像と碑が! 近づいて眺めてみるとそれは乃木大将と忠魂碑でしたが、乃木大将(乃木希典 / のぎまれすけ)は日露戦争の旅順攻囲戦でロシア軍に勝利した指揮官。多くの国民から敬愛されて没後には東京の赤坂に「乃木神社」まで建立された人物ですが、そのがここ三宅島でも?
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境内にはちゃんと手水舎もありました |
参道の途中には手水舎もありました。立派な手水鉢が設けられていましたが、水は出なかったな。水に乏しい離島という場所がらなのか、さすがに常に水を湛えたままというわけにはいかないのかも・・・。
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遥か平安時代の昔からの歴史と由緒あるとが神社の拝殿 |
厳かにして清々しい雰囲気の漂う富賀神社拝殿です。本殿背後の富賀山へと続く階段の上に本殿があるようですが、それには気がつかなかったなぁ。島の林道探索の安全を願って参拝しますが、神社は神社の大祭日には大勢の人で賑わうみたいです。 富賀神社の大祭は2月17日、8月4〜9日(隔年)、11月23日。隔年で行なわれる富賀大祭では神輿に御霊が移されて、阿古→伊ヶ谷→伊豆→神着→坪田→阿古の順に各地区で1泊しながら正式な儀式にのっとって受け渡され、6日間かけて島内を一周します。 2000(平成12)年の噴火で中断されていましたが、2009(平成21)年にされ、2012(平成24)年には東京都の無形民俗文化財にも指定されています。 |
境内の草木もちゃんと手入れされているみたい |
富賀神社境内には三宅島の花にもなっているガクアジサイが美しく咲いていました。雨が多いためか大きく育ち、島内のあちこちで目にすることができますよ。
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