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阿古集落内にあって社殿と祠のそれぞれに鳥居の立つ荒島神社 |
三宅島の海の玄関口、錆ヶ浜港のある阿古集落で見かけた「荒島神社」。左の社殿の正面は大きい鳥居が、右の小さい鳥居の奥には小さな祠が祀られています。通称「あらしま様」と呼ばれる神社は阿古の集落内の住宅地の中にあったので立ち寄ってみました。
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神社の由来を記した説明板 |
荒島神社 | ||
この神社には火牟須比命(ひむすひのみこと)が祀られている。 「三宅島神名帳」によれば、富賀平から富賀神社を移転した時、直ちに現在の富賀山に移したのではなく、 初めはこの荒島神社のある「ニシマ山」に移されたのである。 実はこの荒島神社は富賀神社の跡地なのである。 この地に富賀神社が祀られたのは、当時ここが居村であったことを意味しており、 その氏神として遷座していたものといわれている。 その後の富賀山への移転は、再び噴火による移村が行われたのではないかと考えられ、 その跡にこの「荒島神社」が祀られ、 あらたに祭神「火牟須比命」が登場したといわれている。 また、三宅島神名帳に「火牟須比命、御陵威(みいつ)著しく土人畏み恐れ候」とも書かれており、 「火の神」として村人に恐れられていたことがうかがわれる。 三宅村 |
説明板によれば、荒島神社というのは三宅島では有名な富賀神社の跡地に祀られた神社らしいです。その昔、噴火のため富賀神社が富賀平という場所から現在の富賀山へと移された時、その途中で一時的に移された場所がここだというわけですね。
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厳かな雰囲気が漂う荒島神社の木造社殿 |
大きなベージュ色の鳥居が立つ荒島神社の社殿です。祀られているのは火牟須比命(ひむすひのみこと)で、木造の社殿は古いですが、厳かな風格が漂っていました。 伊豆諸島の島々では有史以来何度も噴火を繰り返してきた歴史があります。繰り返す噴火への恐れは神への畏れとなり、深い信仰を集めてきましたが、そういうわけで島々で祀られている神々は「荒ぶる神」である「火の神」なんですね。神津島を始め、伊豆諸島の島々にやたらと神社が多いのは、噴火が頻発してきたためなのかもしれません。 |
境内の片隅、社殿の脇に祀られている祠 |
こちらは荒島神社の境内の中、社殿の脇の石畳の階段の奥に鎮座していた小さな祠。灰色の小さな鳥居が立っています。神社を訪れたならば、こちらも忘れずに!
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