御笏神社
  三宅島の見所スポット 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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  神着エリア
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神着の住宅地の中にあるひっそりとした参道入口

伊豆諸島の創造主である事代主命(ことしろぬしのみこと)の后、佐伎多麻比v命(さきたまひめのみこと)を祀る「御笏神社」の参道入口です。山道の入口は都212(三宅一周道路)号線から少し外れたて神着の狭い家並みへと少し入った場所にあり、クリーム色の鳥居が目印。ちなみに御笏神社は元々は神着の東郷にあったそうですが、およそ500年前の1516(永正13)年に神託によって現在の場所に遷座されています。

また、御笏神社では毎年7月に島内屈指の大祭「牛頭天王祭」が開催されます。五穀豊穣、大漁、家内安全、無病息災を祈願して江戸時代の文政3(1820)年頃から伝わる牛頭天王祭は2日間にわたって行われ、勇壮な木遣太鼓と共にくり出す御神輿が地区内を巡り、夏を告げる三宅島の風物詩として島内外から多くの人が見物に訪れます。

御笏神社のお祭りは牛頭天王祭がよく知られていますが、神社としての最も重要な祭祀である例大祭は10月10日の「神鍋(かんなべ)祭」です。神事の「神鍋舞」「剣舞」「相撲舞」「簓(ささら)舞」「大神楽」が奉納されるらしいので、島を訪れるタイミングが合えば見物しておきましょう。






参道の途中には「島役所跡」と「ビャクシン」があります

鳥居の立つ石段を登って境内を目指して参道を歩いていくと、伊豆諸島で最大最古の民家「島役所跡」の敷地があります。その前庭で物凄い樹高の大木が参拝者を出迎えてくれますが、これは東京都指定天然記念物の「ビャクシン」の古木。

しかし、夏のお祭りでは出店が並んで大勢の見物客で賑わう御笏神社の参道も、GWの時期には参拝客の姿もなくて淋しいくらいにひっそりとして静かだな〜。






三宅一周道路を渡った先が御笏神社の境内

島役所跡とビャクシンを眺めて参道をさらに進むと「神着バス停」の立つ都212(三宅一周道)号線を渡ります。ここにもクリーム色の鳥居が立っていて、どうやら御笏神社の境内らしいですね。鳥居の脇に神社の由来板があったぼで眺めておきましたが、ちなみに境内に参拝者用の駐車場はなかったですよ。






鳥居の脇にあった御笏神社の由来板

御笏神社
この神社には、事代主命(ことしろぬしのみこと)の后、佐伎多麻比v命(さきたまひめのみこと)が祀られている。
御笏神社は延喜神名帳に記録されている式内神社である。

第60代醍醐天皇延喜年間(901〜923年)に、国が奉祀するに値する神社名を
公に列記した延喜式神名帳に記録されている極めて格式の高い神社であり、これを延喜式内社という。

伊豆国府三宅島延喜式によれば・・・
神着御笏神社
「祭神事代主命御神璽古笏ニ小鏡ヲ嵌込有之候当社ノ儀、
東郷山ノ地ニ鎮座処永正十三年丙午依神託神着村ノ地ニ奉鎮座候」と記されている。

疫病退散を祈願して毎年7月に行われる天王祭は、文政3年(1820年)の頃から伝わる島内屈指の大祭で、
勇壮な木遣太鼓と共にくり出す神輿の渡御は、夏を告げる島の風物詩として広く親しまれている。
三宅村
うむ。これを一言でまとめると、御笏神社には事代主命という神様のお妃様である「佐伎多麻比v命」が祀られており、神社は1000年以上も前の醍醐天皇の時代に国から公認された格式高い神社だということが記されていますなぁ。


神聖かつ厳かな雰囲気が漂う御笏神社の拝殿

鳥居をくぐって石段を登った先にある御笏神社の拝殿。三宅島の林道探索の無事を祈願して参拝させていただきます。訪れた時には誰もいませんでしたが、境内にはどこか身が引き締まる荘厳な雰囲気が漂うのをひしひしと感じたな〜。

御笏神社の名の由来は、佐伎多麻比v命神社の「佐伎」に尊称の「御」がついてさらに変化して「御笏」になったとか、古い笏を神体として祀ることから「御笏」と称するようになったとかの説があるそうです。






三宅一周道を跨いで拝殿へと続く参道の様子

狛犬が守護する拝殿のある境内から参道を振り返るとこんな感じ。三宅一周道路を挟み、島役所跡から1本道で参道が続く様子がよく分かりますね。そして神様のいる拝殿は一段と高い場所に鎮座していることもわかります。

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