神着エリア 神着エリアの見所スポット 1 火の山峠 2 御笏神社 3 三宅島役所 4 篤姫ゆかりの蘇鉄 5 ビャクシン 6 椎取神社 7 岡太楼本舗 8 三宅島酒造 9 ラーメンとんとん 10 正大ストア 11 湯ノ浜漁港 12 下根崎 13 大崎 14 樹叢と溶岩流と砂防施設 15 浅沼稲次郎生家 16 王葬 17 子安宮 18 三の宮 19 ナダード 20 釜の尻 21 焼場 22 三宅島内燃力発電所 |
道もない大崎へと近づける唯一の場所はここ |
海に囲まれた三宅島の地図を眺めると、海岸線には無数の海に突き出た岬や岩礁があることが分かります。なかでも「伊豆岬」や「サタドー岬」などは観光スポットとして訪れる観光客も多いですが、大部分の岬や岩礁は訪れる人の姿がないものばかり。 海岸線に沿って連なる断崖に阻まれて道もなく容易に近づけなかったりすることが主な理由ですが、そのような場所にはなにか惹かれるものがあって、誰も訪れないひっそりとした岬や岩礁の景色を眺めてみたいと思ってやって来たのが「大崎」です。 神着の御笏神社付近で都212号線(三宅一周道路)を外れて海岸方向に細い道を進み、さらに大崎方向に向かう別れ道があったのでそこに入っていくと、この場所に行き着きました。なにかの無人施設のちょうど脇の地点です。 |
誰もいなかった大崎背後の大地の草原 |
無人施設の脇から雑草の生い茂る道を歩いて進むと、広く開けてなにもない草原のような場所が広がっていました。大崎のすぐ背後にある台地上の場所らしかったです。訪れるひとの姿もなく、草がサラサラと海風に吹かれているだけでした。
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海は見えていても断崖と藪に阻まれてそれ以上進めなくなります |
台地の草原を横切って先端までいくと、やがて藪の向こうに海が見えてきます。すぐ先は高さ30mほどの断崖があり、その直下が大崎のはず。でも雑草はひとの背丈の高さを越えて勢いよく茂り、それ以上進むことはできなくなりました。 ですが、すぐ先の断崖に阻まれて大崎の先端に近づくことはできないし、崖下の磯の様子も見えていなかったです。周囲には荒涼とした岬っぽい雰囲気が漂いますが、ここからは大崎の沖に広がる海がただ見えているだけの場所だったかな。 |
雨雲に包まれた背後の雄山 |
誰もいない大崎背後の台地の上にたたずみ海を眺めたら、再び草原を横切って道を戻りますが、目前には雄山へと連なる山の斜面が見えています。晴れていれば雄山が山頂までくっきりと見えていたに違いないですが、でも生憎と斜面上部は一面の鉛色に覆い尽くされており、ガスっぽい雨雲がしっぽりと雄山を隠しきっていました。
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大崎背後の台地の草原で咲き乱れていたハマヒルガオ |
ときおり雨粒が落ちてくる荒涼とした台地の草原を歩いていると、足元の雑草の隙間でハマヒルガオが群生して淡いピンクの花を咲かせていました。海岸の砂浜で地下茎を伸ばして生える海岸性の植物で開花の時期は5月。三宅島の海辺を彩る花ですね。
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